【書評】良いことが増える本/新・陽転思考(和田裕美さん著)
僕は、この本のおかげで良いことが増えました。
それはなぜか?
起こる事実自体は以前と大差ないのに、「良いことだ」と捉えられるようになったからです。
この本は、物事の見方を180度変える可能性を秘めた傑作です。
▼「事実はひとつ 考え方はふたつ」
これがキーワードです。
▼目の前の事実はひとつですが、物事にはプラスとマイナスがある。
100%マイナスにしか見えない物事からでもプラスを探して、プラスとマイナスをもう一度見直して、どちらがいいか選ぶ。
これが、新・陽転思考です。
▼「ついネガティブに考えてしまう…」という方でも大丈夫。
新・陽転思考は、マイナスを見ないポジティブシンキングとは違います。
「無理に明るくしない」
「泣いたっていい」
いったんネガティブな面も受け入れて、プラスを探して切り替える方法です。
著者自身も、ポジティブシンキングに馴染めなかったという過去を告白されています。
この一文を読んで、「僕もそうなんです!」と共感しました。
▼僕は、プラスの物事とマイナスの物事は元々決まっていると思っていました。
「捉え方次第」という発想に乏しかったんです。
ところが、僕がマイナスだと思うことも、人によって反応が違う。
それが疑問で仕方ありませんでした。
▼この本を読んで謎が解けました。
僕は、目の前の事実からプラスの部分を探そうとせず、マイナスの部分しか観ていなかったんです。
プラスの部分に目を向けるのか、マイナスの部分に目を向けるのか。
それは、「選択」です。
選択ですから、自分次第で変えられるんです。
▼思考を身につけるステップに加え、「上司とそりがあわなくてよかった」、「嫌な仕事ができてよかった」など14のパターンを掲載。
語りかけるような優しい口調も著者の魅力の一つです。
何度読み返しても新たな発見がある、いつも手元に置いておきたい一冊です。
この本が、僕が物事を見る土台になりました。