とんでもない思い上がりをしていた過去~あなたが辞めたら、どうなるでしょうか?~
1月に、「独立なんてとんでもない!」と思っていた僕が、なぜ独立を決意できたかというシリーズを書きました。
■思い上がり。
正直に告白すると、
「僕が今辞めたら、勤務先はとんでもないことになるぞ!」
と思っていた時期があります。
今思えば、とんでもない思い上がりで、傲慢で、身の程知らずです。
■なぜそんなことを思っていたのか?
当時は、自分は凄く頑張って、凄く我慢していると思い込んでいました。
それなのに、全くとは言わないまでも、”自分が望むほどには”評価されない。
それでヘソを曲げて、分かりやすく言うと、
「誰も僕の頑張りを評価してくれない。僕が今辞めたら、大変なことになりますよ。分かってくれてますか?
このまま評価してくれないんだったら、辞めちゃいますよ。
だから、もっと僕の頑張りを評価してよ!」
そういう、まるで子供のようなワガママな感情になっていたのです。
今思えば、別に特別頑張っていたわけでもないし、毎月給与をいただいているわけですから、当然の働きをしていただけ。むしろまだ3,4年目ですから、一人前の口を利くには早いでしょう。
それだけ身の程知らずだったのです。
笑うかもしれませんが、そう思っていた時期があったのです。
■予想通りとんでもないことにはならなかった。
尊敬する人が辞めていくことが何度かありました。
しかし、翌日には何事もなかったかのように業務が回ってしまうシーンを何度も目の当たりにしました。
長期的に見れば分かりませんが、少なくとも短期的には、誰が辞めても、とんでもないことにはなりませんでした。
そういうシーンを目の当たりにする内に、「どうやら、僕が辞めたところで、とんでもないことにはならないな」と思うに至りました。
実際、昨年末に僕が辞めて1か月経ちましたが、何も「とんでもないこと」にはなっていません。
3,4年目の僕が辞めるより、今の僕(8年目)が辞める方が、まだ影響は大きいはずなのに、それでも一切「とんでもないこと」にはなっていません。
今の僕にとっては、「とんでもないことにならなかったこと」は、100%予想通りでした。
ただ、今思えば、「僕が辞めたってとんでもないことにならない」という抗い難き現実に虚しさを感じていたのかもしれません。
だからこそ僕は、独立を選んだのかもしれません。
■あの時辞めなくて良かった。
僕は、思い上がっている時に辞めなくて良かったと、心の底から思います。
なぜなら、その時に辞めていたら、「大変なことになってない現実」を見てショックを受けたでしょう。
「あれ!?大変なことにならないじゃん!俺って必要なかったの!?」みたいに。
更に、当時の僕は、全く自分を客観視できていませんでした。
それは、ここまで読まれた方なら分かると思います。
そんな状態で辞めていたら、その先は悲惨なものになっていたかもしれません。
■最後に。
「誰が辞めても、とんでもないことにはならない」
このことは、人の価値とは関係ありません。
あくまでも、組織とはそういうものだということです。
翻ってあなたは、自分のことをどう思っているでしょうか?
あなたが辞めたら、とんでもないことになるかもしれません。
あなたが辞めても、とんでもないことにならないかもしれません。
それは僕には分かりません。
大切なのは、過小評価も過大評価もせず、あなたが今この瞬間、何を目指して生きるかです。
今日はここまで。
【追伸】
「誰が辞めてもとんでもないことにはならない」
これは極めてありがたい事実。
「あなたが辞めたら会社は潰れちゃいます!私たちを路頭に迷わせる気ですか!!」と迫られたら、それこそとんでもないことになります。
■今日のトリガークエスチョン
あなたの人生の歯車を回す、トリガー(引き金)となる質問をします。
Q,
あなたが辞めたら、あなたの勤務先は、とんでもないことになると思いますか?
その答えと、理由は何でしょうか?