3種類の目標。Want toの目標で人生を豊かに〜「この一冊ですべてわかる コーチングの基本」を読んで〜
■ 個人差のある「目標」というもの。
「目標」というのは、誰もが知っている言葉ですが、実はその定義、連想するイメージや感情は、個人差が大きいと思います。
そして、実際に、「目標」と一口に言っても、内容は様々。
例えば、「今月の売上◯◯万円」という目標があったとします。
Aさんは、それを、誰から言われることもなく「やりたい!」という思いで設定しました。
Bさんは、会社から言われて設定させられました。
Cさんは、会社から言われたことがきっかけですが、それを「やりたい!」という思いで設定しました。
どれも目標であることに変わりないのですが、それぞれ違うということがわかると思います。
しかし、もう一つ説明しづらいのが目標なのですが、最近読んだ
「この一冊ですべてわかる コーチングの基本」
という本に、とても分かりやすい分類が載っていて感激しました。
■ 目標には3種類ある。
① 憧れの目標(Hope toの目標)
② しなければならない目標(Have toの目標)
③ 真に達成したい目標(Want toの目標)
■ ①憧れの目標(Hope toの目標)とは?
本気で思っているわけではなく、楽をして手に入ればいいな、とか、将来の夢として手に入れたいなと思っているような物事です。
心の底から何をしてでも手に入れたいとは思っていなかったり、内心では実現しないだろうと思っていたりすることが特徴です。
例えば、宝くじで一等を当てたいとか、そういう類のものが真っ先に浮かびます。
ただ、例えば「南の島で悠々自適な生活を送りたい」「不労所得で暮らしたい」「たくさんの人から尊敬を集めたい」「武道館を満員にしてライブをやりたい」「ハリウッド映画に出たい」というような目標は、人によってはHope toですが、人によってはWant toになるのが面白いところです。
要は、「それを手に入れるために相応の努力をする覚悟があるか」が大きいように思います。
南国の島で悠々自適生活したいというのは、多くの人が望むことでしょうが、それに向けて相応の努力をする覚悟があるかと言われると、おそらく多くの人が首を横に振るでしょう。その人にとってはHope toの目標。
しかし、相応の努力をする覚悟がある人も居ます。その人にとっては、Want toの目標。
Hope toとWant toの違いも面白いですが、感激したのは、Have toとWant toの違い。
■ ②しなければならない目標(Have toの目標)とは?
達成しなければ発生するであろうマイナスの出来事を回避するために設定されるような目標です。
■ ③真に達成したい目標(Want toの目標)とは?
達成することで手に入るプラスの出来事を追求するために設定された目標です。
■ ②と③の違いは?
組織から与えられた、あるいは上司から与えられた目標だから即座に「しなければならない目標」となるかというとそうではなく、心の内でその目標に向かうことでプラスを手に入れようとしているか、マイナスを避けようとしているのかによって、Want toの目標かHave toの目標なのかが決まります。
さらにこう続きます。
設定された組織目標が自分のやりたいことと異なった瞬間に、その目標に対する意味を見いだせなくなってしまう人はあまりに近視眼的な考え方をしているといわざるを得ません。
(中略)
目先の組織目標よりもさらに先の地点に自分で設定したWant toの目標を持っている人は、組織目標を自分の目標を達成するための糧として捉えることができます。
このような人は、目先の目標が将来の自分の目標に対してどのような意味をもっているのかを冷静に考えることができます。
僕が意識・無意識的に思っていたこと、そしてそれ以上のことが、見事に言語化されていて、「なるほど!!」と感激しました。
■ 僕の場合
今の仕事を目指していた時は、この仕事に就くことがWant toの目標でした。
ところが、実際仕事に就いてみると、それまで見えていなかったことが見えて、仕事を続けるということが、例えば「生活のためにしなければならない」というように一時的にHave toの目標になってしまいました。
しかし、その後自分のWant toの夢をその先に見つけた結果、今の仕事をきちんとすることを、自分の目標を達成するための糧として捉えることができました。
■ 最後に。
以上の分類は、とても有用な視点だと思いますので、
・ 今自分が抱いている目標がどれに当たるのか?
・ 目の前にある目標はHave toに見えるけど、Want toの目標に変えられないか?
という質問を自分自身に投げかけてみると良いかもしれません。
↓この記事を気に入っていただけましたらクリック(投票)お願いします