淡々と仕事をする力〜尊敬する弁護士から学んだ事〜
■淡々と仕事をする力
弁護士は横のつながりが結構あり、他の事務所の弁護士から学ぶ機会も少なくありません。
僕が尊敬する方は沢山いますが、ある弁護士から学んだことは、「淡々と仕事をする力」。
■昔は”振り回され放題”
僕は、
①仕事の内容
②仕事の環境
に関して、「淡々」とは程遠い、「振り回され放題」の仕事の仕方をしていました。
①仕事の内容に振り回される。
抱えている仕事によって、気分が落ち込んでしまったり、逃げたいという気持ちになってしまったりしていました。
もちろん手は抜きませんし、逃げるようなことはしませんが、日々気分が上下し、「やっとの思いで仕事をこなす」という感じでした。
②仕事の環境に振り回される。
仕事では、予想・予定通り進まないことが少なくありません。
「今日中にこれを終わらせるぞ!」と思っていたら、別の急ぎの案件が入ってきたり、PCの調子が悪かったり、体調が悪かったり、雑用に追われたり…。
そういう時、予定通り進まないことに焦って、イライラしていました。
■気付いてすら居なかった。
実は、振り回されていた頃の僕は、振り回されていたことにすら気づいていませんでした。
只々「なんでこんなに忙しいんだ、なんでこんなにうまくいかないんだ」と迷走していました。
平気で、「○○のせいで仕事がスムーズにいかない」という風に、人や環境のせいにしていました。
■未熟さに気づく
そんな中、ある弁護士の仕事ぶりを見聞きして、未熟さを痛感しました。
その弁護士の考え方はこうでした。
要は、「振り回されたって、仕方ない」。
嫌がっても、やらなきゃいけないものは、やらなきゃいけない。
予想外・予定外のことが起こっても、やらなきゃいけないものは、やらなきゃいけない。
だから、淡々と仕事をすれば良い。
■「淡々と仕事をする」とは
燃えたぎる炎のように熱く仕事をするということでも、反対に、冷めて仕事をするということでもなくて、静かに燃え続ける炎のようなイメージです。
慌てず、惑わず、焦らず、怒らず、恐れず、淡々と。
振り回されるということは、アップダウンが激しいということ。
うまくハマった時は絶好調!という感じで気持よく仕事が出来るのですが、うまくいかないと、自分もイライラ、周りにもイライラを振りまいて、結局疲れます。
僕が最近思うのは、放っておいて良くなることはない。良くて現状維持、大概は悪化する一方だということ。
また、「嫌だ」「しんどい」、そういう風に思うことで、大変だという虚像を作り出していることだってあります。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という諺があります。
「怖い、怖いと思っていると、何でもないものまでが、とても恐ろしいものに、 見えてしまうことのたとえ」です(ことわざ学習室より)。
仕事に対する「嫌だ」「しんどい」という感情も、実はこれと同じではないかと思います。