「独立なんてとんでもない!」と思っていた僕が、なぜ独立を決意できたか #5〜どん底から見えた微かな光〜
シリーズ第5回となりました。
「このブログの内容が本になりそう」という鋭い指摘をいただきましたが、正にそれを目論んでいます。
このテーマに限らずドンドン種を蒔いて行って、どれが育つか楽しみにしています。
さてさて、前回、「痛いほど厳しい現実を突きつけられた」というところまで書きました。
今回は、そのどん底から微かな光が見えた、ある人のアドバイスについて書きます。
■独立までの経過(前回と同じなので読み飛ばしOK)
【1年目~3年目】
目の前の仕事で精一杯
【4年目】
・同期が独立する・したという話が出始め、自分のキャリアについて考えた結果、「選択しない結果としての現状維持」から「選択した結果としての現状維持」にシフト。
・「自分の土俵を見つけよう」と意識するようになった。
・日々の意味付けが変わった。
【5年目】
おぼろげながら、本を書きたい、講演をしたいという夢が芽生えるが、方法論がサッパリ分からない
【6年目〜7年目秋】
・自分をつくる学校に通い、理想と現実の大きなギャップに打ちひしがれる。←今日はココ。
・現状でやれることをとにかくやるしかないと改めて決意。
・セミナー主催、ビブリオバトル司会、大学での講演、推薦図書企画、個人コンサル、出版塾に通うなど、自分の将来につながりそうなことを、小さくてもとにかくやった。
【7年目秋】
独立を決意
■小さく始めなさい。
強みが無いと悩んでいると、「弁護士なんだから、悩まなくていいじゃない」と言われたこともあります。
だけど、僕が弁護士以外にやりたいこと、つまり、生き方や考え方というテーマで出版や講演をしたいという目標からすると、正直弁護士であることは大きな強みとはいえません。
「贅沢言うなよ」と思うかもしれませんが、周りがいくら「それで良いじゃない」と言ってくれても、自分が本当にやりたい事があるから、やっぱりそれを追いかけたいんです。
だけど、痛いほどの現実を突きつけられ、どの道を進めば良いのかすら分からなくなりました。
そんな状態で、自分をつくる学校は終盤を迎えていました。
今日・明日何をすれば良いか見当もつかない僕は、
「このままでは、動かない人間に逆戻りだ!」
と強い危機感を覚えました。
そこで、藁にもすがる思いで、安藤美冬学長にアドバイスを求めました。
「安藤さん、これから何をやっていいか全く分かりません。何か、ヒントをいただけないでしょうか?」
安藤さんは、こうアドバイスを下さいました。
「とにかく、何かイベントでもセミナーでもいいからやってみたらどうですか?
最初は外部から来てくれなくても、最初は友達でも仲間でも良いから、参加してもらう。無料でも良い。
やると決めれば、それが友達でも仲間でも、必死にコンテンツ作るでしょう?
そうやってコンテンツづくりを繰り返していくことで、いずれ、対外的なセミナーなんかをやれるようになるかもしれない。
まずは、小さく始めたらどうですか?」
僕には、「小さく始める」という発想がありませんでした。
僕は、「すぐに」「大きいこと」をやることしか考えていなかったんです。
実績も実力も無いのだから、「すぐに」「大きいこと」なんて出来るわけがない。
だから、その方法論が分からないのは当然です。
そう僕は、”あるはずのない方法論”を探して右往左往していたことに気付きました。
この言葉を聞いて、「小さく始めよう」という決意ができました。
「仕方なく小さなことをやる」というネガティブではなく、「小さく始めていけば、その延長に、夢の実現があるかもしれない」というポジティブ。
まさに、どん底で微かに見えた光でした。
photo credit: Stuck in Customs via photopin cc
■宣言。
卒業プレゼンで、僕はこう宣言しました。
①これからのこと
・弁護士の仕事で、よりプロフェッショナルを目指す
・弁護士の仕事と並行して、小さなところから、講師をしたり、記事を書いたりする。
・価値を溜めていく過程を、発信する(ブログ、Facebook、Twitter)
②意識すること
・焦らないこと
・背伸びしないこと(無理なブランドを作らないこと)
・長く売れ続けること
・弁護士という生活基盤を持った上で勝負するということ
それ以降、今も、この宣言どおり走り続けています。
自分をつくる学校が終わり、こう思いました。
「錆び付いていた人生の歯車が、ようやく静かに動き始めた」
次回は、小さく始めた後のことを書きます。