セミナーをやればやるほど増幅した違和感と、次のステージでやるべきこと~コーアクティブ・コーチング®に出会って~
▼約1年半、セミナー、講演、個人コンサルを開催し続けてきました。
開催経験ゼロから約1年半で、35回以上です。
▼正直、「やればやるほどうまくいく」と思っていました。
確かに、話し方や雰囲気作りといった技術・ノウハウ面では、開催数は影響します。
また、参加者から、
「良いセミナーでした!」
「やる気がでました!」
という声をいただけるようにもなりました。
▼ところがある段階から、やればやるほど強くなっていく違和感がありました。
それは、
「僕は、相手に対して、ちゃんと変化を与えられているのだろうか?」
▼その違和感は、間もなく、「もっともっと変化を与えられる人間にならなければならない!」という渇望に変わりました。
▼何をやったか?
セミナーの内容を工夫して、情報を増やして、熱く語って、色んなワークを取り入れて、必死にやりました。
だけど、その効果は劇的なものではありませんでした。
▼「何が足りないんだろう?」
「何を提供すれば良いんだろう?」
そういう焦りや自分への苛立ちが、日に日に強くなっていきました。
昨年終盤に感じていた「ステージを上げなければいけない」という思いの正体は、これだったように思います。
▼そんな中、コーアクティブ・コーチング®に出会いました。*1
▼コーアクティブ・コーチングの4つの礎の1つに、こういう信念があります。
人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
その意味するところはこうです。
人は「できる」存在なのです。
答えを見つけることも「できる」し、選択することも「できる」し、行動を起こすことも「できる」し、計画通りに進まない時でも立て直すことが「でき」ます。そして、何よりも、学ぶことが「できる」存在です。
(中略)もしこの信念を持たないとすれば、「人は壊れやすく、頼りない存在である」と考えていることになるでしょう。
(『コーチング・バイブル』(第3版)(東洋経済新報社)より)
▼「もっともっと変化を与えられる人間にならなければならない!」
これは結局、僕が「与えなければならない」という発想です。
だけど、その人の本質的で持続的な変化を創り出すために必要なことは、「与える」ことではなかったんです。
そう、人は「できる」存在だから、僕が「与える」ことも「足す」こともないんです。
▼僕がやらなければならないのは、
・その人が本来持っているその人らしさ
・無限の可能性
・発揮できるはずの力
などを、引き出すこと。
そう、「与える」でもなく、「足す」でもなく、既にあるものを最大限発揮できるよう支援することでした。
相手が必要とする答えは、既に相手の中にあるんです。
▼「引き出すまでもなく、ありのままで素晴らしいじゃないか」というのは聞こえは良いです。
しかし、人間としての本質的な価値がどれだけ素晴らしくても、それを発揮しきれなければ、周りがいくら「あなたはあなたのままで素晴らしい」と言ったところで、何よりも本人が充実感を感じられないはず。
だから、引き出すことが大切なんだと思います。
▼実を言うと、「与えなければ」「足さなければ」と考えていたのは、僕が、僕自身を信じられていなかったからかもしれません。
つまり、僕自身に対して、「僕は不完全だから、足さなければならない」と考えていたのでしょう。
▼今までのやり方やノウハウを否定するものではありません。
おそらく、セミナーなどを始めた当初にコーアクティブ・コーチングに出会っていても、今とは違う気付きになっていたはずです。
出会うべきものに、出会うべき時に出会ったという感じです。
これからは、今まで蓄積したものと、新たに手に入れた武器を掛け算することで、より皆さんの役に立てる自分になろうと思います。
それは、皆さんの人生が好転することが、僕の喜びでもあるからです。
▼与えるでも、足すでもない。
引き出すこと、活かすこと、支援すること。
次のステージは、もっともっと楽しくなりそうです。
■今日のトリガークエスチョン
あなたの人生の歯車を回す、トリガー(引き金)となる質問をします。
Q,今日の話は、人によっては全く発想になかった内容かもしれません。
そう、昔の僕がそうであったように。
あなたは、どうお考えでしょうか?
*1:コーアクティブ・コーチング®は、株式会社ウエイクアップ(CTIジャパン)の登録商標です http://www.thecoaches.co.jp/