「横着な感謝」をしていないか〜感謝の気持を「ちゃんと」伝える意識〜
■感謝の気持ちを持つだけなら簡単。
感謝の気持ちは、「持つだけ」なら簡単です。
頭の中で「ありがたいなぁ」と思うだけで感謝の気持ちを持てます。
言葉にするのも、上辺の言葉だけなら簡単です。
しかし、それで
・ ちゃんと感謝している
・ 感謝の気持ちを持っている
・ ちゃんとありがとうと言った
と考えるのは、少々横着ではないかと思います。
伝えるべきは、感謝の「言葉」ではなく、感謝の「気持ち」です。
ですから、
「相手の耳に『ありがとう』という言葉を入れた=感謝を伝えた」
ではありません。
「気持ち」は目に見えないからこそ、形に表す必要があります。
■相手にベクトルを向ける。
「ありがとう」という言葉一つを取っても、
・ ありがとうって言っておかないと
・ 無礼な人だと思われたら困る。
・ お礼が言えない人だと思われたら困る。
・ 次も何かしてもらうためにお礼を言っておかなきゃ
そういう動機で感謝の気持ちを言葉にするのは、ベクトルが自分に向いています。
他方、相手が掛けてくれた時間・労力・費用・気持ちに対して感謝をする、つまり、ベクトルを相手に向けることができれば、自ずとその言葉や態度、どう感謝を表すかは変わってきます。
■お金や物に限らない。
「感謝の気持ちを形に表す」と言うと、お金や物を渡すというイメージがあります。
しかし、それに限りません。
同じ「ありがとう」と言葉で伝えるにしても、
・ 電話か、会いにいくか、メールか、手紙か、直筆か、パソコンで打ったものか等々
・ 掛かってきた電話のついでに伝えるのか、自分から電話を掛けるのか
色々なバリエーションがあります。
本当に「相手に対して」感謝しているのならば、それに相応しい表現の仕方があります。
どれだけ「感謝している」と熱弁を振るっても、気持ちが形に現れていなければ、なかなか相手に伝わりません。
以前書きましたが、自分がメリットを得られたから感謝する人は、「相手に対して」という視点が欠けています。
行動と気持ちの伴わない感謝は、虚しいだけです。
どれが良い・悪いの話ではなく、相応しい表現の仕方をしなければ、伝わらない。そして、伝わらなかったことによる結果は、ちゃんと自分に返ってくるということです。
あなたは何に感謝していますか? - 意識と努力で人生は好転する。