その一言は、言わない方が良い〜怒らない人は、うまくいく。(中谷彰宏さん著)〜
■一言。
電話を切った時の一言。
外出先から戻った時の一言。
一段落付いた時の一言。
出勤した時の一言。
電話を切った時、外出先から戻った時というのは、次の行動に移る前の谷間のようなものです。
この谷間の部分で、
・ ポジティブな一言を言うのか
・ ネガティブな一言を言うのか
・ 何も言わないのか
によって、次の行動への勢いや気分が変わります。
■行動への影響。
電話でちょっと気分が乱されてしまった時、電話を切って、「あー、腹立つなぁ」なんてネガティブなことを言ってしまうと、次の行動に響きます。
同僚に、「ちょっと聞いてよ、今さぁ」なんて話しかけると、もう止まりません。
外出先から戻った時、「あー、疲れた。暑くてやってられないなぁ」なんてネガティブなことを言ってしまうと、暑くてやってられなくなります。
暑くてやってられないから「暑くてやってられないなぁ」と言うのではなく、「暑くてやってられないなぁ」と言うから暑くてやってられなくなるのです。
なんてことのない一言ですが、自分が発する言葉を必ず聴くのは自分の耳。
ネガティブな一言を発すれば、思考がネガティブになります。
たかが一言、されど一言です。
■次の行動に移ってしまう。
僕は、ちょっと気分が乱されることがあっても、否、ちょっと気分が乱されることがあった時こそ、ポジティブな一言を言う、あるいは、もう何も言わずにさっさと次の行動に移るようにしています。
次の行動に移ってスピーディーにやっていれば、いつの間にか気分は正常値に戻っています。
大好きな中谷彰宏さんの「怒らない人は、うまくいく。」に、こうあります。
感情は、行動でコントロールします。
(中略)
今の感情を新しい行動に置きかえると、新しい感情に自動的に変わります。
たとえば、歩いたり、寝たり、「はい、わかりました」と言ってみたり、小さい声で話したりというのが新しい行動です。
つまり、感情を感情でコントロールするのではなく、行動を変えてしまえば、それに伴って感情が一新されるということ。
ネガティブな感情を持ったとき、グチるとか、悪口を言い合うとか、そういうネガティブな行動を続けてしまうと、ネガティブな感情が続いてしまうわけですね。