著者の考え方をインストールする。
1 本は宝。
本は,自分よりも何段もレベルが上の,いわゆる成功者と呼ばれる人たちが長年かけて蓄積してきた知識や経験を,最大濃度で味わえるものです。
これが1000円~2000円で買えるわけですから,安い投資だと思います。
2 本の効用。
本を読むと,引き出しが増えます。
人は誰でも未熟な時代があります。
その未熟な自分では絶対話を聞けないような超一流の人の考え方・人生に触れることができます。
既にこの世を去った偉人の考え方・人生にも触れることができます。
そうすることで,一流を知り,日々の意識,考え方,振る舞い等,あらゆる場面で,本から学んだことを生かすことができます。
3 本に書いていないことに出会ったら?
著者と自分の置かれた状況が違うことも当然あり,本には書いていない場面に出会うこともあります。
「本に書いてないから対応できない」では本を読んだ意味は半減です。
そこで,本に書いてあることそのものを覚えるのではなく,著者の考え方そのものをインストールすれば良いと考えています。
そうすると,「あの人の本には書いてなかったけど,おそらくこの場面だと,こういう選択をするだろうな」と考えられるようになります。
ただ,これはかなりの時間と労力と高い意識が必要になります。
一度ならず何度も読みます。
読みながら考えます。
現実で迷ったら,本に立ち返ります。
そうして少しずつ血肉となっていくのだと思います。
数多くの著者についてこれをやるのは私は難しい。
だから,「これは!」という著者の本を深堀するようにしています。
具体的には,私にとっては渡邊美樹さん,本田健さん,千田琢哉さんです。
4 勉強に似ている。
実はこの作業は,専門的な勉強に似ています。
ある著者の専門書を読んでも良くわからないことがある。
何度も何度も読み込みます。
別の文献も調べ,文意を探っていきます。
そのうち,行と行の間に文字が浮き出てくるような感覚を覚えることがあります。
「突き抜けた」と思える瞬間です。
そこまでいくと,その本に載っていないような問題にも,「この考え方からすると,こういう帰結になる」と結論を出すことができるようになります。
5 さいごに。
本は,お金が出来てから,時間が出来てから,心に余裕が出来てから買うもの・読む物ではないと思っています。
本を読むから,お金が出来て,時間が出来て,心に余裕が出来るのだと思います。
出来るだけ早い段階から本を読めば,早い段階から本に書いてあることを実践できます。
その差は数年後には大きなものになっていると信じています。