■こんな感情、ありませんか?
「俺(私)はこんだけ頑張ってるのに」
「俺(私)はこんだけやってるのに」
そういう風に思ってしまうことはないでしょうか?
僕は正直、あります…。
■心の奥で起こっていること。
どういう時に、そういう感情になるのか観察してみます。
それは、「やりたくないことをやっている時」です。
正確に言うと
① やりたくないことを
② やりたくないと思いながらやっている時
です。
「俺(私)はこんだけ頑張ってるのに」という感情は表面上の現象でしかありません。
実は心の奥では、①やりたくないことを、②やりたくないと思いながらやっているんです。
■思考過程。
① やりたくないことを
② やりたくないと思いながらやっている時
というのは、我慢をしながらやっています。
だから、
・その我慢に見合うだけの見返りが無いと納得できない
・他の人が自分と同じように苦しんでいないと不公平だと感じる
・自分の犠牲の下に誰かが得をするのは納得出来ない
そういう、とってもネガティブな思考になってしまうわけです。
それで、
「俺はこんだけ頑張ってるのに、どうして感謝してくれないんだ!」
「俺はこんだけやってるのに、どうしてあなたは楽な思いをするんだ!」
という感情に発展してしまうわけです。
■やりたくないこともやらなきゃいけない。
「そうは言っても、やりたくないこともやらなきゃいけないでしょう?」という意見は、その通りです。
あえて
① やりたくないことを
② やりたくないと思いながらやっている時
という風に2つに分けたのは、
① やりたくないことを
② 前向きにやってみる
という選択ができるからです。
僕も、やりたくないことをやっていることはあります。
だけど、「やりたくないことをやる」という話と、それをどういう気持ちでやるかは別問題です。
今度、
「俺(私)はこんだけ頑張ってるのに」
「俺(私)はこんだけやってるのに」
と思ったら、周囲に矛先を向けるのではなく、
「あ、自分はやりたくないことをやりたくないと思いながらやってるんだな」
と感じてみる。
自分の心の中で起きている状況を直視してみるんです。
そして、「ちょっとでも前向きにやるにはどうすれば良い?」と自問してみてください。
自問すると、頭は勝手に答えを探し始めますから。
反対に、「なんで俺(私)がこんなことやんなきゃいけなの?」と自問してしまうと、
「上司が働かないから」
「あの時就活で失敗したから」
「親が進学に反対したから」
みたいに、勝手にネガティブな答えを探し始めてしまうので要注意です。