▼本を読んでいて、
「これは良い話だな」
「ここは大事だな」
と思った時、どうしていますか?
▼「読書をお金に換える技術」では、千田琢哉さんの読書術が紹介されています。
以前はピン!ときた箇所にラインマーカーで線を引いていた千田さんは、最近は付せんをバンバン貼っていく習慣に変えたそうです。
付箋のいいところは、本棚から本を取り出した際に一瞬で以前ピン!ときた箇所にアクセスできることだ。
さらに本棚に並べておいても付箋がたくさん貼っている本は一目瞭然だ。
ここからが面白いです。
再読するたびに付箋はどんどん外していく。
1回目に読んだ際にピン!ときても、2回目に読んだ際にはピン!とこなかったということは、自分の中では常識になりつつあるということだ。
だから付箋がゼロになった状態で、その本を消化したことになるわけだ。
付箋を外していくことで消化度を測るというのは、目からウロコでした。
▼ここからは僕の読書術。
千田さんのように付箋を貼る方法は、以前やっていました。
ただ僕の場合は、
・外(電車、カフェ、待ち合わせ場所等)で読むことが多いので、付箋を貼りながら読むのは地味に大変。
・付箋を持ち歩くのが大変。
鞄の中に入れているとボロボロになります。
ココフセンを本の表紙の内側(プロフィールとかが書いてある所)に貼ることで問題解消しようとしたこともあります。
だけど、ストックを持ち歩く手間や、粘着力が落ちる等、またもや地味な問題が発生して断念。
▼今は、線を引くということで落ち着いています。
まずは写真をご覧下さい。
僕がパソコンで打ったものを仮想の本として、普段やっているように線を引きました。
※分かりやすくするために線を引きまくっていますが、実際はここまで詰め込みません。
▼解説
本を読む時のポイントは、
①いかに素早く・的確にポイントを理解するか
②いかに記憶を定着させるか
です。
ですから、やるべきことは、「読みやすくする」ということです。
具体的には、
・読んでいる時に、頭に入りやすいように読みやすくする。
・再読した時に、すぐにポイントを掴みやすいように読みやすくする。
そのために、線を引きます。
▼これからお話することを読んで、「えらいややこしいやり方だな」と思う方もいるかもしれません。
●確かに、一気に完璧に実践しようと思うと大変なんですが、
・読んでいる時に、頭に入りやすいように読みやすくする。
・再読した時に、すぐにポイントを掴みやすいように読みやすくする。
というポイントさえ意識していれば、細部にこだわる必要はありません。
●最初は考えながら線を引くので普段より時間が掛かりますが、慣れれば、全く時間は掛かりません。
●ぜひご自分に合ったやり方にカスタマイズしてください。
では、具体的にいきます。
▼主語(主語的な部分)・・・<>で括る。
写真で言うと、
<本を読む時に大事なことは、>
<書き込む時の色は、>
などの部分です。
これによって、「その一文は、何に関して書かれているか」を理解する目印になります。
厳密に主語ではないところ(主語的な部分)にも使います。
▼小見出し的な部分・・・[]で括る。
写真で言うと、
[そのために僕が必ずやっていることは3つあります]
という部分です。
これによって、「それに続く文章が、何に関して書かれているか」を理解する目印になります。
小見出しになっていないところに、自分で小見出しを作るわけです。
<>は主語という小さな単位ですが、[]はもっと大きな単位だと考えて下さい。
▼数字・・・○(丸)で囲む。
写真で言うと、
1つ目は、2つ目は、3つ目は
という部分です。
これによって、箇条書きのような感じにできて頭に入りやすくなります。
「まず」「次に」というのも数字ではないですが、同じ趣旨で囲みます。
時折、「3つ挙げます」と書いたのに、どこが1つ目でどこが2つ目か分かりにくい文章がありますが、そういう場合の助けにもなります。
▼接続詞・・・○(丸)で囲む
写真で言うと、
なぜなら
の部分です。
これによって、論理の流れを把握できます。
▼一文の中でのポイントの切れ目・・・/を入れます。
写真で言うと、
本を読む時に大事なことは、いかに素早くポイントを理解し、/記憶に定着させるかです。
の部分です。
この文章は、
・いかに素早くポイントを理解し、
・記憶に定着させるか
という二つの要素が一文になっているので、頭に入りにくい。
そこで、/を入れて物理的に分解することで、頭にも分解して入ってきます。
▼大事だと思うところ・・・縦線を引く
大事なところと言っても、あんまり厳選し過ぎず、迷ったら引きます。
一度読む。
線を引く時にもう一度読む。
これによって少なくとも2度読むことになります。
線を引く時は、「ここは大事だ」と思いながら引くので、余計に記憶に定着します。
▼キーワード・・・□(四角)で囲む
●写真で言うと、
素早くポイントを理解
記憶に定着
というところです。
本を読んでいると、「○○式」「○○法」みたいなキーワードが出てきますが、そういうのも囲みます。
●人は、文章そのものを記憶するのは大変ですが、キーワードなら暗記しやすいんです。
暗記テストではないので、文章を一言一句正確に頭に入れる必要はありません。
キーワードだけ覚えて、内容を記憶換気できれば良いんです。
ですから、キーワードを囲む作業で、「ここ大事!頭に入れるよ!」と自分に言い聞かせることでキーワードを暗記できれば、その内容も思い出しやすくなります。
●こう書いていると受験勉強みたいですが、そこまで気張って「覚えるぞ!」と思っているわけじゃないですよ。
暗記だけしても意味がないですが、行動につなげるためには、暗記とはいかない間でも、しっかり頭に入れる必要があります。
▼思ったこと・・・余白に書き込む
●写真でも、2ヶ所書き込みをしています。
色を変えている理由は特にありません。
●本は、ノートです。
思ったことを思ったままに書きます。
「こんな偉そうなこと書けない」とか思わずに。
批判、同意、意見、疑問、アイディア、なんでもOKです。
誰にも見せないですから。
思ったことを書くことで能動的に読書ができますし、再読した時に、「こんな疑問持ってたのかぁ。これはもう解決したよ」と自分と対話できます。
▼線を引いたら、右上を折る。
●線を引いたページは右上を折ります。
再読する時は、折ったページをパパっと見返せます。
「あの話、どこに載ってたかなぁ」と思った時も、折ったページをザーッと見返すと見つかりやすいです。
●線を引いたページが見開きの右ページでも、左ページでも、折るのは、右ページの右上です。
なぜなら、「左ページに線を引いたら左上を折る」としてしまったら、次のページの右ページに線を引いた時に、折る場所が無くなってしまうから。
読み終わると、こんな状態になります。
▼この読書術は、司法試験受験時代、難解な学術書を理解・記憶する時に実践していた方法がベースになっています。
ビジネス書は、すごく分かりやすく書かれていますが、頭に入りやすいように工夫することで、より理解が深まり、記憶に定着させることができます。
ぜひ、一つでも試してみてください!
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