シリーズ第4回。
今日は、淡い期待を抱いていた僕が厳しい現実を知り、打ちひしがれた出来事を書きます。
人生のターニングポイントとなった時期です。
■独立までの経過(前回と同じなので読み飛ばしOK)
【1年目~3年目】
目の前の仕事で精一杯
【4年目】
・同期が独立する・したという話が出始め、自分のキャリアについて考えた結果、「選択しない結果としての現状維持」から「選択した結果としての現状維持」にシフト。
・「自分の土俵を見つけよう」と意識するようになった。
・日々の意味付けが変わった。
【5年目】
おぼろげながら、本を書きたい、講演をしたいという夢が芽生えるが、方法論がサッパリ分からない
【6年目〜7年目秋】
・自分をつくる学校に通い、理想と現実の大きなギャップに打ちひしがれる。←今日はココ。
・現状でやれることをとにかくやるしかないと改めて決意。
・セミナー主催、ビブリオバトル司会、大学での講演、推薦図書企画、個人コンサル、出版塾に通うなど、自分の将来につながりそうなことを、小さくてもとにかくやった。
【7年目秋】
独立を決意
■前回のポイント
✔おぼろげながら
・本を書きたい
・講演をしたい
という夢が描けた
✔だけど、どうやって実現すれば良いのか、どうやって仕事にすれば良いのか、皆目検討もつかなかった。
✔何もアクションしない日々が続いた。
■動かない人間。
当時を振り返ると、とにかく”動かない人間”でした。
・忙しいから
・良いセミナーが見当たらないから
・○○をやっても、夢を実現できるかわからないから
そういうことばっかり考えていました。
恥ずかしい話、当時の僕は「動きたいけど動”け”ない」と思っていたのですが、今思えば動”か”なかっただけです。
具体的に動いてしまうと、否が応でもそれに対する具体的な結果が出ます。
ですから、動いた結果、「未熟な自分」「たいしたことない自分」に気付くのが怖かったんです。
だから、
・「時間があればもっとやれる」
・「良いセミナーがあれば参加する」
と言って現実逃避しては、「チャレンジしない自分」を正当化していました。
当時は、「○○だから出来ない」ということばかり考えていたので、暗い気持ちで毎日を送っていました。
■自分をつくる学校。
そんな中、安藤美冬さんの「冒険に出よう」という本で、安藤さんが学長を務
める「自分をつくる学校」を知りました。
東京での5回開催で、費用も安くはありませんでした。
・遠いし
・自分に合うかわからないし
・忙しいし
今までの僕なら、そうやって「チャレンジしない理由」を並べて動かなかったでしょう。
だけどこの時は、
「これで動かなかったら、いつ動くの?
いつまでグズグズしてんの?」
と自分を奮い立たせ、すぐに申し込みました。
●「今まで動けなかったのに、なんでこの時は動けたの?」
①メイン講師の安藤美冬さんと原尻淳一さんは憧れの著者だった。
②本田直之さん、ジョンキムさん、千葉智之という、これまた憧れの著者の方々がゲスト講師だった。
ですから、「これは絶対価値がある!」と確信めいたものがあったので決断できました。
逆に言うと、それくらい確信がなければ動かない人間だったということです。
■厳しい現実。
●淡い期待。
正直に言います。
学校に入った当時は、
「実力を見込まれてすぐ出版の話になったりするんじゃないか。ふふふ。」
みたいな淡い期待を持っていました。
とんだ馬鹿野郎だと、当時の自分をぶん殴ってやりたい位恥ずかしいです。
●何をやったか?
学校では、人生を棚卸しした上で、自分の強みを見つけるというワークを徹底的にやりました。
ワークを通じて、自分の半生と向き合いました。
●衝撃。
ある日僕は、勇気を持ってメイン講師の方に聞きました。
「僕の強みは何ですか?これからどこを伸ばしていくべきでしょうか?」
正直、それなりの答えをいただけると思ったのですが、答えはこうでした。
「いま僕からすると、新井さんの強みが弁護士のキャリアしか見えないんですよね。」
ガーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
本を書きたい、講演をしたいという夢を持っているのに、「弁護士であること以外、強みが見当たらない!?」
それって、肩書だけってことですよね。
僕自身の個性に強みは見当たらないってことですよね。
『出版に向けて程度階段を上ってきたと思っていたら、実はスタート地点で足踏みしていただけだった!』
そんな感覚でした。
もちろん、見る人が見れば、「いや、弁護士なんだからいいじゃないですか」と思うかもしれませんが、僕の言う「強み」は、「僕の夢を実現するための強み」、つまり、僕の書きたいテーマで出版や講演をするという目標達成のための強みです。
メイン講師の方は、僕のほぼ全てを知った上でこう言って下さいましたし、何より、その方の評価は信頼していましたから、受け入れざるを得ませんでした。
●落ち込む日々。
その日からしばらくは、ズーーーンと落ち込みました。
夢を叶えるために何をすれば良いのか、全く分からなくなりました。
そもそも、出版や講演という夢は、自分には到底叶えられない夢だとも思いました。
「夢を叶えられない自分」を直視することが怖くて、「夢とか、もうええわ」と思ったこともあります。
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■今思えば、「良かった!」
凄く落ち込みましたが、今思えば、ここで現実を突きつけてもらえたことは本当に良かった。
現実を突きつけてもらえなかったら、今も現実逃避の毎日を送っているでしょう。
今考えれば、確かに当時の僕に強みがあったとは思えません(今もまだまだですが、今以上に強みがなかった)。
当時は谷底に突き落とされた気分でしたが、実は、元々谷底に居たんですね。
谷底に居る自分から目を背けていただけなんです。
僕は、自分をつくる学校の最初の自己紹介で、
「現在地を知るために来ました」
と言いました。
その時は、「それなりの現在地に居る」と誤信していましたが、結果的に「現在地」を知ることができました。
ここで現在地を知ることが出来たおかげで、次回書く、「小さく始める」という方向性で進むことができました。