意識と行動で人生は好転する!

弁護士×プロコーチ×セミナー主催者のパラレルワーカー新井玲央奈のブログ。

司法試験が教えてくれた、人生に活かせる教訓#4~努力しても結果が出るとは限らない~




■努力。

 司法試験を通じて、僕は、『努力』についてこう学びました。 

努力をすれば望む結果を得られるとは限らない。

だけど、望む結果を得た人は、全員努力している。

だったら、望む結果を得たいのならば、努力するしかない。

 もちろん、どういう努力をするかが問題ですが、今日の主題はそこではありません。

 

■努力は人を裏切らないか?

 「努力は人を裏切らない」

 この言葉は大きな勇気をくれます。

 しかし、「司法試験合格」という一つのゴールに限定して言えば、裏切られることは、あるでしょう。

 

 だから、僕の考えは、

 「努力すれば必ず望む結果を得られるんだ!」という理想論を捨て、「努力しても、望む結果を得られないことがある」という事実を受容すること。

  その上で、こう考えること。

 「望む結果を得られるかどうか分からない

 →だから、努力しない」

 ではなく、

 「望む結果を得られるかどうか分からない

 →だけど、望む結果を得たければ、努力が不可欠だ

 →だから、努力する!」

 司法試験を通して、このことを身をもって学びました。

 そして今も、色んなことにチャレンジする時、同じように考えています。

 

 「努力しても望む結果を得られるかどうか分からない」からこそ、工夫が生まれますし、報われた時の喜びが格別です。

 

 「結果が保証されていないなら努力しない」

 「結果が保証されているものだけ努力する」

 この思考で生きた場合、どれだけのものが手に入るでしょうか。

 そう考えると、努力というものは、何かを得るための挑戦権のようなものです。 

f:id:happylife_r:20141225145737j:plain

■異論。

 以上を読むと、

 「悲観的なことを言うな!努力すれば必ず叶う!!少なくとも、叶うと思って努力すべきだ!!」

という意見もありそうです。

 

 確かに、必ず叶うと思って努力することは大切。

 しかし、叶うと「思うかどうか」と、「実際に叶うかどうか」は別問題です。

 「努力しても叶わないことが現実にはある」ということを受容した上で、「だけど自分は叶えるんだと強く信じ、最大限の努力をする」というのが、僕のイメージです。

 

「叶わなかった人=努力不足の人」?

 「努力すれば必ず叶う」という発想は、「叶わなかったのは努力が足りなかったからだ」という発想につながります。

 だけど、「叶わなかった人=努力不足の人」だとは、僕は思いません。

 

 資格試験は、ある程度努力と結果が相関しやすいかと思いますが(絶対とは言ってませんよ。)、そもそも世の中には、努力に対して結果が伴わないことはたくさんあるはずです。

 例えば、全く不向きな分野で努力しても、結果が伴わないと僕は思います。

 少なくとも、その分野に向いている人には、そう簡単には及びません。

 その時に、「努力すれば必ず叶う!叶わなかったのは努力が足りなかったからだ!!」という発想をしてしまうと、辛くて報われない努力をずっと続けることになりかねません。

 結果が出ない=努力不足だ、という思考で固まらないで欲しいんです。

 

■最後に。

 今回も色んな考え方が出来るテーマなので、僕の書いたことが正解だとは思っていません。

 これを読んでくださった方が、深く考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

 以前、この本を読みました。

 短い文章が淡々と並びますが、その余白の分だけ、思考が刺激されます。

 所々で立ち止まり、考えさせられる本です。

 そして、努力について過去に書いた記事です。

 

僕は、努力が好きだ。 - 意識と努力で人生は好転する。