意識と行動で人生は好転する!

弁護士×プロコーチ×セミナー主催者のパラレルワーカー新井玲央奈のブログ。

自分がされて嫌だったことを、別の人にもしますか?




 あなたは、自分がされて嫌だったことを別の人にしますか?

 それとも、自分がされて嫌だったことは別の人にしませんか?

 

 これは結構難しい問題です。

 

 例えば、自分は、上司からいつも厳しく叱責されてきた。

 そんな自分に後輩が出来た時にどうするか?

 こういう場面でこの問題にぶつかります。

 

 一つの考え方は、

 「自分は厳しく叱責されてきた。自分が後輩に優しく指導するのは、何か損した気分。だから、自分がされてきたように、厳しくする。」という考え方。

 

 もう一つの考え方は、

 「自分は厳しく叱責された辛さを知っている。後輩には、同じ辛い目にあわせたくない。だから厳しくしない。」という考え方。

 

 もし前者の考え方をする人ばかりだったら、「先輩が後輩を厳しく叱責する」という負の連鎖は断ち切れません。

 ところが、どこかで後者の考え方ができる人が出現すれば、(少なくとも一旦は)負の連鎖を断ち切れます。

 

 どちらの考え方も、とっても分かります。

 後者の方が良いのは頭では分かっていても、なんだかスッキリ納得出来ない自分もいます。

 「俺だって嫌なことされたんだから」という具合に自分を正当化したくなります。

 

 実際に僕は、自分がされて嫌だったことを自分がしてしまうことがあります。

 すると、相手は嫌な表情や困った表情をします。

 その表情を見て、過去に嫌な表情や困った表情をしていた自分を思い出します。

 そして、「やっぱり、自分がされて嫌だったことをしちゃダメだな」と我に返ります。

 

 今、ここにいる自分が、何を優先させるか。

 そこをきちんと定められれば、自ずと、今、ここにいる自分がどう振る舞うべきかが分かる気がします。

 

 一つ例を上げれば、「自分だけが損するのは嫌だ」という気持ちを優先させるのか、目の前の相手と良い関係を築くことを優先させるか。

 「自分だけが損するのは嫌だ」という気持ちは、過去を引きずっています。

 過去を始点に今を考えています。

 目の前の相手と良い関係を築くということは、過去を断ち切っています。

 今を始点に未来を考えています。