前提を疑うことで、劇的変化を起こせる。
■色んな前提を前提に生きている。
僕たちは、生きていく上で、色んな『前提』を持っています。
それは、自分なりの「常識」や「普通」とも言えます。
その「前提」を文字通り「前提」として、日々物事を考え、行動しています。
前提を変えなければ、起こせる変化の幅は大きくなりません。
他方、そもそもの前提を疑い、勇気を持って変えることで、劇的変化を起こせると思っています。
「時間がない」
「毎日が充実していない」
そういう風に不満があっても、今の生活における「前提」のままでは、 劇的変化はなかなか起きません。
「そもそもこれって」と疑ってみましょう。
ルールを変えてみましょう。
思考を変えてみましょう。
■僕自身の例をあげます。
①出勤時間を疑う。
以前は、朝は定時ギリギリに出勤する前提で生活をしていました。
その前提で業務配分や効率化などを考えていました。
しかしある時から、定時より1時間程早く出勤するようになりました。
たった1時間ですが、朝の1時間によって、仕事のスタイルがガラッと変わりました。
②退勤時刻を疑う。
以前は、20時、21時まで仕事する前提で生活していました(20時、21時はまだ早い方じゃない?と思われる方も居るかと思いますが、それはさておき)。
今思えば、サッとやればもっと早く終われたのに、まるで20時前に帰ってはいけないルールがあるかのように、だいたい20時〜21時に終わるような仕事の仕方をしていました。
しかしある時から、時間が欲しいと思うようになり、やるべきことのスリム化、スピードの向上に取り組み、上記のように朝早く出勤したことも相まって、早く帰れるようになりました。
遅くまで働かないと決めたことで、日中の仕事の仕方や集中力が変わりました。
業務量は減るどころか増えていますが、以前より労働時間自体は減っています。
③土曜日出勤を疑う。
以前は、土曜日は働く前提で生活していました。
「土曜日にまとめてやれば良いや」と思って、今思えば平日に処理できた仕事も先延ばししていました。
しかしある時から、時間が欲しいと思うようになり、「土日は仕事しない」という前提で平日に臨むようにしました。
止むを得ず土日働くこともありますが、格段に減りました。
平日は、「後が無いぞ!」という緊張感があります。
④昼ご飯を疑う。
以前は、昼ご飯は毎日食べる前提で生活していました。
なぜか「昼ご飯を食べなきゃ」と思い込んでいました。
しかしある時から、「お腹が空けば食べれば良い」「食欲を満たすためだけに混雑したお店に入るなら、コンビニで買ってさっと食べれば良い」「食べないなら食べないでダイエットになって丁度良い」と思うようになりました。
まだまだありますが、これらの前提を疑ったことで、多くの時間を確保できるとともに、多くのストレスから解放されました。
もっと言えば、毎日会社に行くという前提、週5日働くという前提すら疑って良いのかもしれません。
そして、「仕事は苦しいものだ」という前提も疑った方が良いかもしれません。
■前提を疑う方法。
何の目的や欲求もなければ、前提を疑い、変化するエネルギーが湧きません。何のために疑うかわからないからです。
まずは純粋に、目的や欲求を持つ。
強い目的・欲求であればあるほど、前提を疑い、変化するエネルギーに変換されます。
例えば、「もっと時間が欲しい」という欲求からスタート。
(漠然と「時間が増えたらいいなぁ」ではなく、もっと明確に。)
今の生活を前提にすれば、確かに時間の捻出は難しい。
そこで、柔軟な思考で、前提を疑っていきます。
僕の例のような疑い方もあります。
さらにもっと身近なところで、
◯ テレビって、毎日見なくていいじゃないだろうか。
◯ 電車の中でぼーっとしてるのって、実はもったいないんじゃないだろうか。
◯ ケイタイって、こんなにいじる必要ないんじゃないだろうか。
そういう風に、今の生活の中に当たり前のものとして存在する「前提」を疑っていきます。
■パーキンソンの法則
パーキンソンの法則の中に、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則があります。
8時間与えれば8時間分の仕事に膨張します。
10時間与えれば10時間分の仕事に膨張します。
6時間しか与えなければ6時間分しか膨張しません。
そう簡単な話ではないことは分かっていますが、「与えられた前提次第でいかようにも変わり得る」という、興味深い法則です。
無論、何時間与えるかは、自分であるべきです。