■三人寄れば文殊の知恵。
三人寄れば文殊の知恵ということわざがあります。
意味は、「凡人であっても三人集まって考えれば、すばらしい知恵が出るものだというたとえ」(故事ことわざ辞典より)。
確かに、誰かと話している内に、一人では出なかったアイディアが浮かぶということはあります。
話している内に頭が整理されて、考えが明確になることもあります。
■大事なのは、「三人」を誰にするか。
ただ、「とりあえず集まれば良い知恵が出る」というのは違うと思います。
「集まればなんとかなるんじゃないか」という発想は、むしろ解決を遅らせることがあります。
大事なのは、人選です。
上記ことわざで言えば、「三人」を誰にするか。
本当に良いアイディアを出して、早く的確に解決したいのなら、知識も経験もあり、しっかり意見と判断が出来る人を選ぶべきです。
「すばらしい知恵を出したい」と言いながら、実は、とりあえず集まって話すのが主目的なら、呼べばすぐ来てくれる人を選ぶべきです。
実は、集まって「これは、非常に難しい問題ですね」と悩み続けたいなら、出来るだけ有効な解決策を出さない人を選ぶべきです。
実は、耳が痛い意見や指摘を聞きたくないのならば、イエスマンを選ぶべきです。
集まったのに一向にすばらしい知恵が出ないのは、本当にすばらしい知恵を出そうと思って集まっていないからかもしれません。
■簡単に集まらない。
三人寄るということは、三人分の時間・労力を使っていることになります。
また、折角知識も経験もある人に加入してもらうなら、初歩の初歩から聞くのは勿体無い。
ですから、
①まずは、一人で出来ることを増やすことが大前提。
②三人寄ってすばらしい知恵を出したい時は、それに適した三人を選ぶこと。
これが、無駄を省いて迅速かつ的確に解決し、力を付ける意識ではないかと思います。
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