先輩は、後輩にどう接するべきか~僕の先輩観~
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毎年この時期に、出身大学の学生と共にする機会があります。
僕は毎年、”大学の先輩として、人生の先輩として、どうあるべきか”を自問します。
■ 先輩観
人それぞれタイプが違うように、先輩観も千差万別です。
そして、そのどれもが、後輩にとっては、勉強になり、財産になるものだと思います(後輩にその意識があれば、ですが)。
僕の先輩観は、
”自分がされて嬉しかったこと、勉強になったことを、する”
ということ。
■ 大前提は、人と人とのコミュニケーション
先輩と後輩のコミュニケーションとは言え、大前提は、人と人とのコミュニケーションです。
ですから、自分がして欲しいことを、相手にする。
これが基本だと思います。
それにもかかわらず、先輩・後輩という上下関係を使って、後輩に対して横柄な態度を取ったり、自己満足のために武勇伝を延々と聞かせたりするというのは、コミュニケーションの基本を見失っているように思えてなりません。
誰だって、横柄な態度を取られたり、自己満足のために話を聞かされるなんて、嫌ですよね。
■ より、謙虚に。
先輩としては、上下関係があるから偉そうにするのではなくて、上下関係があるからこそ、余計に謙虚になる位で良いと思います。
上下関係があると、後輩はどうしても気を遣います。
だから、先輩から、話しやすい空気を作るなり、会話をリードするなりします。
そして、この後輩には、どういう話やアドバイスをするのが良いだろう、と考えます。
また、大学生といえば、僕より10歳前後も年下です。
なんと平成生まれ(!)なのです。
そうすると、育ってきた文化も違うし、知識も全然違います。
ですから、普段僕が接している同年代あるいは年上の方との会話が、そのまま通じるとは限りません(例えば、「いやぁ、最近脂っこいもの食べると胃がもたれるんだよね」という話は通じませんよね)。
それにもかかわらず、普段の感じで話を進めてしまうと、後輩は付いてこれなくなります。
そういう意味で、話題のセレクトや言葉遣い(専門用語を多用しない等)も大切になってきます。
と、ここまで色々書いてきましたが、冒頭に書いたとおり、先輩観は千差万別。
どれが正解ということはありません。
要は、“後輩にとって、自分はどういう存在でありたいか“という信念ではないかと思います。
僕は、これまで多くの先輩方にそうしてもらったように、多くの気付きを与えたい。
それができる存在でありたいというのが、信念です。
それが、自分がお世話になった先輩への恩返しではないかと思います。
もちろん、後輩のためだけに尽くしているというつもりはありません。
後輩と接することで、普段得られない情報や刺激をもらえますし、僕自身も、多くの学びを得ています。
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