「負けを生かす技術」(為末大さん著)を読んで。
- 作者: 為末大
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
■ 為末さんは、ビジネス雑誌の記事やTwitterのつぶやきが凄く魅力的で気になっていました。
■ 「物凄く考えている人」
為末さんは、「物凄く考えている人」だと思いました。
考えていない人は本は出せないと思いますが、とりわけ考えている人。
2001年の世界選手権で「男子400mハードル日本人初の銅メダル」、その後2005世界選手権でも再び銅メダル、「トラック種目で2つのメダル獲得は日本人初」、3度のオリンピック出場。
要は「とんでもない結果を出した方」です。
とんでもない結果を出すような方であれば、この本に書いてあるようなことを書けるのか。
それとも、とんでもない結果を出した方の中でも、為末さんだからこそこういう内容を書ける方なのかは、分かりません(後者のような気がしますが)。
ただ、いずれにしても、とんでもない領域に至ったからこそ語れる深みを、凄く感じました。
■ 極限までたどり着いた末の「冷め」
さぞ熱い内容が書いてあるかと思いきや、「努力したことが必ず報われたり、自分の人生がバランスするという考えは信用してはいけない」等、ある意味「冷めた」ことも書いてあります。
中途半端な努力しかしていない人が「報われるとは限らない」と書いたって、説得力が無いわけです。
極限まで努力したからこそ、説得力を持って語られるのだと思います。
その意味で、為末さんの「冷め」は普通の「冷め」ではなく、とんでもない領域に達したからこそ得られた「冷め」のように思います。
だから、「あぁ、そんなもんなのか」と鵜呑みにして諦めてしまわないよう,気をつけないといけません。
■ 次回は、内容に触れつつ書きたいと思います。
↓この記事を気に入っていただけましたらクリック(投票)お願いします!