「自分にとって理不尽なものは,相手にとっては合理である」(ジョン・キム先生の言葉)
先日,幸運にも,ジョン・キム先生の講演を聴くことができました。
たくさんの気付きのあるお話の中で印象に残ったのは,
「自分にとって理不尽なものは,相手にとっては合理である」
という言葉。
このブログでも,何度も,誰しも見えている世界が違う,その見えている世界からすれば,全て正論であるということを書いてきました。
私の考えも,ジョン・キム先生と基本的には同じだと思います。
(私の考えというのも,「見えている世界が違う」というのはオリジナルですが,考え方自体は,本で読んだことです。)
ただ,ジョン・キム先生の,「合理」という言葉が,凄く腑に落ちました。
イメージとしては,その人の知識,経験,立場等,全てのバックグラウンドを踏まえれば,その意見や発言は,ごくごく自然で筋が通っていて,理にかなっている,ということ。
論理的に矛盾していても,論理を無視すること自体,理にかなっている。
私は,「その人の見えている世界からは正しい」と表現していましたが,そもそも正しいとかそういう評価を入れるまでもなく,ありのままの姿で,既に理にかなっているのだと理解しました。
そして凄いのがその先です。
ジョン・キム先生は,「理不尽だなこの人は」と思ったら,「あぁ,自分はこの人のことを深く理解していない」と思うようにしているそうです。
その人にとっては合理であると深く理解しようとするのだそうです。
そうすることで,その人がそこに至った理由が理解できる。
そしてこれも大切なことなのですが,
理解するというのは,納得することとは違う
とも仰っていました。
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