意識と行動で人生は好転する!

弁護士×プロコーチ×セミナー主催者のパラレルワーカー新井玲央奈のブログ。

質問は的確に~相手は聞かれたことにしか答えない,という前提で臨む~




 質問される人は,質問されたことにしか答えません。

 反対に言うと,質問されていないことには,答えません。

 実際には派生して答えてくれることもありますが,それは偶然に左右される部分が大きい。

 

 そう考えると,質問する側が,いかに的確な質問をしなければならないかが分かります。

 そして,的確な質問をするには,その質問の前提要素や周辺知識などを抑えておかねばなりません。

 そのためには,質問する前に,自分で調べて,考える必要があります。

 

 例えば,「お金を貸したら,返してもらえますか?」と聞かれたら,答えはイエスとなります。

 それはそうです。借りたものは返さないといけません。

 しかし,現実には,借りた人が破産をした,亡くなってしまった,消息不明になった,よくわからないけど返してと言うと逆ギレされる,相手が「あれは貰ったものだ」と主張するなど,様々なケースがあります。 

 

 ですから,「お金を貸したら,返してもらえますか?」に対してイエスという答えをもらったからといって安心してお金を貸すと,後で痛い目を見ることがあるわけです。

 それで,問題になった後に,イエスと答えた人に対して,「返してもらえると言ったじゃないか!」と文句を言っても,「法的に返してもらえる権利があるだけで,現実に現金を回収できるとは言っていませんよ」となってしまいます。

 また,契約書も作らずに貸してしまって,返済を求めたら,相手が「あれはもらったものだよ」と言い出す可能性もあります。

 そうなったきに,質問をした相手に,「返してもらえると言ったじゃないか!」と文句を言っても,「いやいや,貸したという証明ができないときは,前提が変わってくる」と言われてしまいます。

 

 この例で言うと,質問が不的確です。

 法的な権利のことだけ聞きたいのか,プラス現実の回収可能性のことまで聞きたいのか。

 そうなってしまったのは,法的な権利があることと,現実に回収できることとは別問題だという知識がなかった。

 また,貸したということをきちんと証明できないといけないという知識もなかった。

 

 この質問を受けたのが専門家であれば,軽々に「イエス」とだけ回答するようなことはないでしょうが,上記のような例はいくらでもあります。

 

 ですから,わからないことがあっても,いきなりピンポイントで質問するのではなく,まず自分で調べる。

 調べた結果,質問するまでもないと分かるかもしれませんし,質問の内容・仕方も変わってきます。

 

 質問の仕方が悪くて予期せぬ結果を招いても,相手のせいにはできません。

 

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