クライアントが不満を出したときには,実はもっと以前から不満を抱き続けていたと考える。
多くの方が感じておられると思いますが,クライアントから信頼を得るのは,本当に難しい。
自分なりの信頼関係構築の方法論があっても,それが万人に通じるわけではありません。
ある人にはとてもうまくいった方法でも,他の誰かにとっては「不快」な場合もあります。
また,私の場合,自分の方法論を,100%実践できないこともあります。
ある人から教えていただいたことがあります。
「クライアントが不満を表に出したときは,実はもっと前から不満に思っていた。あなたが不満を言われたあなたの一つの言動は,その溜まった不満が噴出する引き金に過ぎない」と。
マグマが長い間煮えたぎって,何かのきっかけで噴火するイメージです。
確かに,不満が出たそのときのやり取りだけを見れば,「そこまで言うことでしょうか!?」という場合があります。
その時のやり取りだけで捉えると,議論の対象は,あくまでもそのやり取りだけになってしまいます。
だから,「そこまで言われるようなことではない」と,言われた側も不満を抱いてしまいます。
しかし,実は,クライアントは,それまでに何度も不満を言いたい気持ちを我慢していたのです。
それが我慢できなくなって噴出したのです。
もちろんそうでない場合もあります。
しかし,そう考えた方が,自分の至らなかった部分を反省するきっかけになりますし,何よりも,「そこまで言われるようなことではない!」という憤りはある程度抑えられるはずです。
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