見返りを期待しない。ギブを放ち続ける。
人は,見返りを求めてしまいがちです。
これをしたんだから,自分もそれに見合う(あるいはそれ以上の)見返りが欲しい。
この精神でいると,ギブする(与える)かどうか,ギブを続けるかどうかは,テイクが見込めるかどうかにかかってきます。
そうなると,常に,短期的な損得勘定で動いてしまいます。
事あるごとに,「これをやるといくらになるのか」,「いくら失うのか」と考えてしまう人をたくさん見ました。
けれど,うまく言えませんが,テイクを期待できなくても,ギブし続けることが,豊かな人生につながる気がします。
諦めではありません。
諦めで「見返りを期待しない」のなら,ギブは小さくなります。
「どうせ返ってこないんだから,ギブしても仕方ない」という気持ちになります。
そうではなく,「ギブすること自体が楽しい,だから,もっともっとギブしたい」という気持ちです。
ギブして,目の前の人が,ほんの少しでも人生が楽しくなる,生活が楽しくなる,それを喜べるようになるといいな,と思います。
自分の貢献によって,誰かが喜んでくれる。
それによって,自分の存在価値が認められた気がするのです。
ただ,私はさほど性格が良いわけではありませんので,ギブする相手は選びます。
しかし,その選ぶ基準は,「テイクが期待できるか」ではありません。
「その人が喜ぶ姿を見たいか」です。
本田直之さんは,
「信頼関係を築き,人脈をつくっていくのは,『ギブ・アンド・テイク』や『ギブ・アンド・ギブ』の思考ではなく,『コントリビューション(貢献)』の精神」
と述べておられます。
私の解釈が本田さんの意図と同じかはわかりませんが,私なりに考えると,上記のとおりとなります。
- 作者: 本田直之
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