「お金は使わなくていいから、 気を遣いなさい。」
▼先日お会いしたある方は、
仕事の先輩から
こう教えられたそうです。
「お金は使わなくていいから、
気を遣いなさい。」
▼簡にして要を得た言葉で、
とっても印象に残りました。
▼先輩には、
食事やタクシー代、
ちょっとした買い物で
お金を出したり、
知識や経験を後輩に教える
という役目があります。
後輩の役目は、
お金を使うことではありません。
後輩の役目には色々ありますが、
その一つが気を遣うこと。
▼ご馳走になっておいて
お礼も言わない後輩もいますが、
後輩は、
お客様ではありません。
先輩そっちのけで、
後輩同士で騒いでいる
場合ではないのです。
「年上の人と話すのが
苦手なんです」と
カミングアウトしている
場合でもないのです。
▼「先輩を前にして、
僕(私)にできることなんて
ありません」
というのは、言い訳です。
気を遣うことはできます。
他にもできることはあります。
▼「気の遣い方なんて
習ったこと無いので
わかりません」
「逆に失礼かと思って
やりませんでした」
後輩は後輩なりに、
色々言い分はあるでしょう。
▼だけど、
気遣いは後輩の役目であり、
気遣いは、相手に伝わってこそです。
▼気の遣い方が分からないなら
聞けば良いし、
本で学べばいいし、
やってみて失敗すればいいんです。
▼気の遣い方にも次元があります。
「コーヒー買ってきて」
と言われて買いに行く。
そろそろ飲みたくなるタイミングだな
と先読みして買いに行く。
ブラックが好きか、
ミルク入り無糖が好きか、
ミルク入り砂糖入りが好きか、
砂糖たっぷりが好きか。
それを見極めるのが、
気遣いの次元です。
▼誤解なきように言いますが、
「先輩の言うことは絶対」
「年長者の言うことには従いなさい」
「年長者は敬いなさい」
という考えではありません。
▼先輩には先輩の役目があり、
後輩には後輩の役目がある。
少なくとも、
自分が望んで教えを請うた場合や、
今の自分の実力だと、
その先輩の下に居なければならないようなら、
きちんと役目を果たしましょう
ということです。
▼この本に限らず、
千田さんの本を読むと、
(僕の思う)成功者が
どこを見ているかが分かります。
「こんなところまで見られているのか!」と
ゾッとしたことは一度や二度ではありません。
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