学生が研修にきています~自分が与えて頂いたことの大きさを思い知る~
▼うちの事務所に、
大学生1名と
法科大学院生(ロースクール生)1名が
研修に来ています。
▼「教える立場」になってみて、
僕が「教えて頂く立場」だった時、
お世話になった方々には、
本当に本当に良くして頂いていたんだなぁと
改めて分かりました。
▼たとえば、
司法試験に合格した後の
研修期間の中で、
約2ヶ月間、
一つの法律事務所で
研修させていただきました。
▼先生がどこに行くにも付いて回り、
実際の事件記録を見て、
依頼者との打ち合わせにも同席し、
書面を書いては添削していただきました。
僕の初歩的な質問にも、
丁寧に答えていただきました。
食事も全てごちそうしていただきました。
(昼食はもちろん、
飲みに連れて行って頂いた時は
二次会も含めて全て!)
一人で昼食に行った記憶はなく、
常に先生方とご一緒しました。
▼当時は、
「社会人の忙しさ」を
全然分かっていませんでした。
今思い返すと、
先生方は、
本当に忙しい合間を縫って
丁寧に指導してくださっていたのだと
分かります。
否、今の僕より
ずっと忙しい先生方でしたから、
僕が想像するよりも、
遥かによくしてくださっていたのだと
痛感します。
▼当時も当然「ありがたい」
と思っていましたが、
「教える立場」になって
改めて思い返すと、
実に浅いレベルでしか
感謝できていませんでした。
▼僕が「教える立場」になった時の基準は、
今までお世話になった方々が基準です。
研修でお世話になった先生に、
こう教わりました。
「僕も、
色んな先生にお世話になってきた。
自分が下の世代に同じことをするのは、
お世話になった先生方への責任。
だから君も、
僕へのお返しよりも、
自分がしてもらったように、
下の世代にしてあげなさい。」
▼この教えを守って、
自分がしていただいたことを、
下の世代にしようと心掛けています。
そして、下の世代に、
この教えを引き継ぐようにしています。
▼ただ正直、
なかなか徹底できません。
僕自身に余裕が無いと、
指導に手が回らなくなったり、
急かせかしてしまいます。
頭では
「もっとこういう指導ができれば、
実りある研修になるのに」
と思いながらも、
なかなか実践できません。
そういうときにも改めて、
自分は本当に良くして頂いていたのだと
痛感するとともに、
お世話になった方々の
偉大さを思い知らされます。
個性的で、良い方が来てくださいました。
研修スタート時と比べて、
目覚ましい成長を遂げられました。
彼は、
冬場はTシャツにコートを
羽織るという強者です。
彼女が一人っ子だったことは、
同じ一人っ子である僕にとっては
最大の幸運でした。
最近の若者事情も
大量に仕入れることができ、
僕自身もたくさん学びました。