▼僕は、「気前の良い人」に猛烈に憧れます。
今日は、僕なりに編み出した「気前の良い人になる方法」を書きました。
▼「気前の良い人」は、頼み事に対して、
・「良いですよ」と明るく爽やかに即答できる人。
・「良いですよ」以外に極力理由・条件・注意事項を付けない人。
→もちろん、言うべきことは言う。
・恩着せがましい言動をしない人。
→「あの時○○してやったじゃないか」とか、「これは苦労して手に入れたものなんだけど」とか言わない。
・見返りを求めない人。
・「え!?そんな簡単に了承してもらって良いんですか!?」と驚かれるようなことでも了承できる人。
・ダメな時はちゃんとダメと言える人。
▼僕は、弁護士という職業柄もあり、とにかく慎重で、理屈を重視します。
なぜイエスなのか?なぜノーなのか?
答え次第でどういうリスクが予想されるか?
そのリスクをちゃんと説明したか?
ギブとテイクが釣り合っているか?
そういうことを考える習慣が身についていました。
▼ところが、数年前に出会った僕のメンターは、とにかく気前の良い方。
何度かメッセージでお願いごとをしたことがあります。
色々理由を考えて、何度も書き直して、意を決して送信ボタンを押す。
わずか1,2分で返信がある。
文面には、「良いよ」の一言。
▼この衝撃たるや、半端なかったです。
最初は、「え!?そんな即答で良いんですか!?ちゃんとメッセージ読んでくれてますか!?」と疑いました。
なぜなら、僕自身、そんな簡単に了承するという文化が無かったから。
▼別のメンターからは、その方が膨大な時間と労力を掛けて作り上げた秘伝の書を頂きました。
しかも、細かい話や恩着せがましい話は一切なく、「どうぞ」の一言。
これも、衝撃的でした。
▼そういう「気前の良い人」に出会って、「めちゃくちゃ格好いい!」と思いました。
反面、そんな大した話じゃない(と僕は思っている)のに、時間を掛けて慎重に慎重に検討されると、「う~ん」と思います。
■どうやったらそんな「気前の良い人」になれるのか?
▼一つ方法を編み出しました。
それは、
「自分が持っているもの(物体、スキル、知識、ノウハウなど、有形無形問わず)の相対的価値を下げる」
「相対的価値」とは、人それぞれ感じる価値。
▼ちょっと表現が難しいので、例えます。
あなたは収入が安定していて、財布には2万円入っています。
甥っ子とショッピングモールに行きました。
甥っ子は、1000円のオモチャが欲しいと言います。
あなたはきっと、買ってあげるでしょう。
「めったに会えない甥っ子の頼みだし、1000円位安いもんだ」と。
その時あなたは、
「どれ位欲しいの?いつまで使う?お母さんは何て言う?自分じゃ買えないの?この1000円はね、おじさんが一生懸命働いて稼いだお金でね」なんてグズグズ渋ることも無いでしょう。
ところがその甥っ子の小遣いは月500円。
1000円という金額は、物凄い価値を持っています。
甥っ子はあなたのことを、
「うぉー!!身内にこんな大金持ちがいたとはー!!ありがたやありがたや」
と崇め奉るでしょう。
▼「1000円」という貨幣価値は、あなたにとっても甥っ子にとっても同じ。
しかし、相対的価値が違います。
あなたにとっての1000円は、価値が低い。
ところが甥っ子にとっては、高い。
つまり、「1000円」という金額の相対的価値が低いからこそ、このシーンで気前の良い人になれたわけです。
もしこのオモチャが10万円だったら、あなたにとっても相対的価値が高いので、普通は気前の良い人にはなれません。
ところが、ビル・ゲイツだったら10万円の相対的価値は低いので、気前の良い人になれるでしょう。
▼「価値が高い・低い」というのは、粗悪だとか要・不要という意味ではありませんし、ましてや軽視しているわけではありません。
「価値」=「希少価値」くらいに考えて下さい。
▼この例から分かるとおり、気前の良い人になる秘訣は、
(1)自分が持っているもの(物体、スキル、知識、ノウハウなど、有形無形問わず)の相対的価値を下げる
=甥っ子の例では、お金を稼ぐ
(2)あなたにとって相対的価値の低いものを
=甥っ子の例では、1000円
(3)相対的価値が高いと感じる人に提供すること
=甥っ子の例では、甥っ子に1000円のオモチャを買う
■どうすれば自分が持っているもの(物体、スキル、知識、ノウハウなど、有形無形問わず)の相対的価値を下げられるか?
先ほど「価値」=「希少価値」と書いたように、価値を決める重要なポイントは、
同じものorそれ以上のものがすぐに手に入ると思っているかどうか
同じものorそれ以上のものがすぐに手に入ると思えれば、今持っているものをギューッと握りしめておかなくても、簡単に手放せます。
つまり、相対的価値を下げられます。
甥っ子の例では、1000円ならまたすぐに稼げると思うからこそ、相対的価値を下げられたのです。
▼例えば、あなたは今呼吸をしていますよね?
息を吸った後、「次はいつ息を吸えるか分からないから、吐いてなるものか!」なんて思いませんよね?
すぐにまた吸えると思っているから、気前良く吐けるんです。
▼先ほど、メンターから、その方が膨大な時間と労力を掛けて作り上げた秘伝の書を頂いた話を書きました。
そのメンターは、その秘伝の書以上のものをすぐに生み出せると思っているから、その秘伝の書の相対的価値を下げられているのだと思います。
■同じものorそれ以上のものがすぐに手に入ると思えるためには?
成長し続けることです。
成長が止まると、
「同じものorそれ以上のものがすぐに手に入る」
と思えなくなります。
そうなると、今持っているものをギューッと握りしめて、簡単に手放せなくなります。
そして、今持っているものの相対的価値が上がります。
■相対的価値が上がるとどうなるか?
人から頼まれても、なかなか了承できないでしょう。
了承するにしても、有料にしたり、条件をつけたり、見返りを求めたり、恩義せがましくなるでしょう。
■まとめ。
気前の良い人になるには、
(1)自分が持っているもの(物体、スキル、知識、ノウハウなど、有形無形問わず)の相対的価値を下げる。→そのためには、成長し続けることがポイント。
(2)あなたにとって相対的価値の低いものを
(3)相対的価値が高いと感じる人に提供すること。
あなたが成長すればする程、持っているものの相対的価値が下がり続けます。
それに比例して、あなたにとっては相対的価値が低いものでも、それを相対的価値が高いと感じる人が増えていきます。
あなたは、相対的価値が高いもの・低いもの両方持っているはずです。
ですから、何でもかんでも気前よく与えることは難しいです。
だから、少しずつ増やしていく。
そして、了承する時は、シンプルかつ即答。
そうすると、きっと人生は豊かになっていくと信じています。
僕はまだまだグズグズ言ってしまうことも多いですが、シンプルかつ即答を意識していきます。
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