今の生活、一生続けますか?~モヤモヤする毎日を送ってしまう本当の理由~
▼漠然と、やりたいことはある。
「もっとこうだったら良いのに」と思うことも、ある。
だけど。
不幸かと言われたら、そんなことはない。
不満ばかりかと言われたら、そんなことはない。
そりゃ嫌なこともあるけど、楽しいこともある。
だけど。
今の生活が一生続くと考えると、「ちょ、ちょっと待って」と言いたくなる。
うーーーん。なんだかモヤモヤ。
僕は、こういう気持ちで過ごす毎日を、
「悪くない毎日」と呼んでいます。
▼そういう毎日が正しいとか間違っているという話ではありません。
自分がどういう人生を生きたいか。
それだけです。
もしあなたが悪くない毎日にモヤモヤしているのなら、お伝えしたいことがあります。
▼自分がどういう人生を生きたいか、考えたとします。
その結果、自分が望む人生を生きるには、今の「悪くない毎日」を変える必要が出てくるかもしれません。
そのためには、それなりの意識が必要です。
だけど、難しいことではありません。
当然、あなたにも出来ます。
▼悪くない毎日を変えるために、知っておきたいことがあります。
それは、
《人には、変化を嫌い、現状維持しようとする性質がある》
ということ。
この性質が、悪くない毎日を変える時のハードルになります。
▼僕のイメージはこうです。
人は、目の前に常に複数のコースがあって、その中から積極的に1つのコースを選び続けているわけではありません。
他のコースを選ばない限り、ずっと同じコースを走り続けるんです。
つまり、「同じコースを積極的に選んでいる」のではなく、「他のコースを選んでいない結果同じコースを選んだことになっている」わけです。
鉄道模型をイメージして下さい。
線路を切り替えない限り、ずっと同じ線路をグルグル周ります。
それは、同じ線路を積極的に選んでいるのではなく、線路を切り替えていない結果同じ線路を選んだことになっているだけです。
▼苫米地英人さんの「努力はいらない!『夢』実現脳の作り方」では、こう解説されています。
夢をかなえるということは、端的にいって、何かが現状から変わる、自分の望んだように変わる、ということですね。
ところが、じつは人間には、基本的に変化をきらう性質、現状から変わりたくないという性質があります。
多くの人にとって夢をかなえることや、あるいは夢を見つけることさえも困難であるのは、このためです。
(中略)ですから、現状を簡単に変えられないのは、ある意味、当たり前なのです。
私たちは知らず知らずに、「そこにとどまりたい」というゾーンを意識の中に作り出しています。
(中略)それを「コンフォート・ゾーン」と呼んでいます。
ひとまず、「自分がラクでいられる範囲」のことだと考えると、わかりやすいでしょう。
▼人は、良い変化なのか悪い変化なのかの前に、とにかく変化「自体」を嫌い、コンフォート・ゾーンに留まろうとします。
それ故、頭は、「変化しないための理由」を次々集めてきます。
いわば、自動探知装置です。
そうすると、「変化しないための理由」は、山ほど集まります。
それで、「あぁ、やっぱり止めた方がいいな」と納得するわけです。
そりゃそうなります。
変化しないための理由ばかり集めてるんですから。
変化しないための理由の中でも強力なのが、「悪くない毎日」です。
▼毎日仕事がある。
生活に必要なお金がある。
友達も居る。
たまに旅行にも行ける。
たまに美味しい食事もできる。
友達と遊びに行くと、楽しい。
職場の人は、良い人が多い。ちょっと嫌だなと思う人もいるけど、その人だって悪いところばかりじゃない。
仕事は、楽しいこともあるし、やり甲斐はある。
体も、特に悪いところは無い。
分かりやすく言うと、
・楽しいことはある。
・嫌なこともあるけど、耐えられないレベルではない。
これが、悪くない毎日です。
▼悪くないわけですから、「変化しないための理由」としては申し分ありません。
ですから、一旦「悪くない毎日」を手にすると、変化することへのハードルが一気に上がります。
変な言い方になりますが、
「変化したくないから、変化できちゃう方法は見ないようにしてる」
という状態にもなります。
他のコースを覗いてしまうと、変化したくない自分と変化したい自分が衝突するのを知っているので、見ないようにしているんです。
▼僕は、悪くない毎日を手放して別のコースを選択しましょうと推奨しているわけではありません。
モヤモヤしていない人を焚きつけるつもりは全くありません。
だけど、現にモヤモヤしていて、なんとかしたいと思っている方には、お伝えしたいことはたくさんあります。
▼今日僕がお伝えしたいことは、
《別のコースも選択できると知った上で、
今と同じコースを進むのか、別のコースを選ぶのか、選択して頂きたい》
ということです。
それが「自分の人生を生きる」ということだと思うからです。
▼そのために、
(1)「人間は変化を嫌うんだ。だから、やらない理由ばかり目につくんだ」
という仕組みを理解・意識することです。
(2)次に、別のコースを選択できる方法を探してみます。
これは「変化しないための理由」とは違って自動では集まりませんから、本や人から積極的に仕入れて下さい。
▼変化すること(別のコースを選択すること)は、今手の中にあるものを全て手放すことではありません。
そもそも、手にギューッと握りしめているものは、意外と大切じゃないかもしれませんし。
大切なものを守りながら変化することは可能です。
簡単な例で言うと、今の仕事を辞めずに、将来やりたい仕事につながることを始めることが出来ます。
今は「え?そんなの無理だよ」と思うかもしれません。
だけどそれは、今までは「変化したくないから、変化できちゃう方法は見ないようにしてた」からです。
「別のコースを選択できる方法を探そう」と意識を変えることで、意外と色んな方法が見つかります。
▼別のコースも選択できると知った上で、結局現状維持を選ぶかもしれません。
だけど、別のコースも選択できると知った上で選ぶ現状維持と、ただ変化を嫌うから現状維持を続けるのは、日々の感情には大きな差が出ます。
▼ここまで読んで下さったあなたは、きっと責任感が強く、意識も高く、今日まで、人一倍色んなことを考えて来られたのだと推察します。
だけど。
「感謝しなきゃいけないよね」
「贅沢言っちゃいけないよね」
「周りの人も頑張ってるしね」
「人生って、そういうものだよね」
そうやって自分自身に言い聞かせている時点で、既に心の声に逆らっています。
それに、ここまで読んで頂いたということは、やっぱり納得できていないんです。
納得できる方法を見つけたかったのかもしれませんが、僕はそっちの方向では話をしません。
周りが何と言おうと、
あなたにとっては、常に心の声が正しい。
正解を決めるのは、他の誰でもない、あなたです。
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