自分が嫌いだった僕でさえ、この方法で、前よりずっと自分を好きになれた。
▼この記事は、3人に向けて書きました。
・自分のことが好きになれない/認められない人
・他人と比較して、自分に「無いもの」ばかり目についてしまう人
・自分なんて、大したこと無いと思って自信が持てない人
実はこの3人は、過去の僕でもあります。
▼「ありのままで素晴らしい」
そんなキレイな言葉では何も心が動かなかった僕が、僕なりに、自分を認められるようになった方法を書きます。
▼少し長いので、時間を取ってお読み下さい。
今のあなたは、確かにステキです。
だけど、もっとステキなあなたが居ます。
もっとステキなあなたはどこに居るか?
それは、既にあなたの中に。
実はあなた自身、少しそれに気付いていませんか?
■自分を認める順序。
▼今の僕しか知らない人は、
「新井さんは弁護士だし、これだけ色々やっているんだから、自分を認められるのは当たり前じゃん。でも僕(私)は違うし。」
と言いたくなるかもしれません。
でも、過去の僕は、自分のことを認められませんでした。
あなたが信じようが信じまいが、そうなんです。
弁護士になれば認められるようになると期待していましたが、弁護士になっても大差ありませんでした。
▼僕は、
「何がが出来た→自分を認められた」
のではありません。順序が逆です。
「自分を少し認めてみた→出来ることが少しあることに気付いた→もう少し自分を認められた→もう少し出来ることが増えた・・・」
このスパイラルの結果が、今です。
そしてこのスパイラルは、一生続きます。
今でも認められていない部分はたくさんあります。
認められる日もあれば、認められない日もあります。
だけど、「前よりずっと」好きになれたことは確かです。
■起きた変化。
▼2年半前、「自分をつくる学校」というセルフブランディングの学校で、半生を棚卸しして、徹底的に自分と向き合いました。
その後セミナーなどのライフワークを開始し、毎日毎日、自分は一体どんな人間で、何ができて、何ができなくて、そして何をやりたいのかということに向き合ってきました。
昨年からコーチングを受け、今年に入ってからは自分でもコーチ業を開始し、先週末の研修でも、自分の深い一面に気付くことができました。
こうやって書いているブログも、自分と向き合う作業です。
▼こうして「自分と向き合う旅」を始める前は、自分と向き合うことからずっと逃げていました。
なぜ逃げるのか?
それは、「何者でもない自分」「たいしたことない自分」に気付いてしまうのが恐くて仕方なかったから。
だから、蓋をして見ないようにしていたんです。
それでも生きていれば、「自分に無いもの/足りないもの」を自覚してしまう瞬間が多々あります。
それで、無いもの/足りないものばかりにフォーカスして、自分を好きになることができませんでした。
▼ところが、自分と向き合う旅を始めてから、以前よりもずっと、自分のことを好きになれました。
いや、「好き」というより、
・認められるようになった
・自分という人間と付き合っていく覚悟ができた
という方が近いです。
▼「自分と向き合うと、なんで自分を認められるようになるの?」
鋭い質問です。
それを言語化するために、ここ数日考え込んでいました。
▼言葉にしてみれば、
「あ、自分は、これを持っているし、これは持ってないじゃん。
そりゃあ、あの人にはなれないし、この人にもなれないよね。
弱みを消そうと必死になってたけど、実はそれって凄い大変だし、自分を活かせてないよね。
じゃあもう、持ってるものを活かすしかないよね。
あれ、弱みやコンプレックスだと思っていたことも、活かす場所・活かし方次第で、強みになりそうだな。不思議だなぁ。」
こんな感じです。
■自分と向き合わないと、どうなるか?
▼自分と向き合わずに、意識を他人に向けるとどうなるか?
無いものばかりに気付きます。
「あの人は話が上手だけど、自分には話術が無い」
「あの人は行動力があるけど、自分には無い」
こんな感じで、
「あの人には有るけど、自分には無い→だから出来ない」
というスパイラルにハマります。
▼以前の僕はこの典型。
「あれも無い、これも無い」のオンパレードでした。
自信が無い/実績が無い/落ち着きが無い/図太さが無い/穏やかさが無い/仕事を楽しめる心が無い/行動力が無い/運動神経が無い/柔軟さが無い/社交性が無い・・・
小中学校時代から、周りから「キミには○○が無い」と強烈に言われ続けたので、いつの間にか他人と比較して「無い」にフォーカスする思考パターンになっていました。
▼ここで、当たり前の話をします。
人は皆、持っているものが違いますよね?
だから、他人に意識を向ける限り、「人には有って、自分に無いもの」は無限に見つかります。
そして、落ち込みます。
このカラクリに、まず気付いて下さい。
あなたが自分を認められなかったのは、
「無いものばかりだから」ではありません。
「無いものばかり”見ていたから”」です。
この、「人には有って、自分に無いものを見る」という物事の見方を、「無いものフィルター」と呼びましょう。
■自分と向き合うと、どうなるか?
▼「無いものフィルター」の逆は何でしょう?
正解です、「有るものフィルター」ですね。
「自分に有るものを見る」という物事の見方を、「有るものフィルター」と呼びましょう。
▼他人に向けていた意識を自分に向けてみると、「有るもの」しか見つかりません。
なぜなら、人は「無」を見ることはできないから。
自分に意識が行っている限り、「有」ばかり見つかります。
▼空箱の中に1枚のコインがあるとイメージして下さい。
「その箱の中には、何が無いですか?」
と聞かれても、何が「無い」のか、分かるはずありませんよね?
逆に、「その箱の中には、何が有りますか?」
と聞かれたら、「1枚のコインです」と答えられますね。
これが、「無」を見ることはできないということ。
この見方が、「有るものフィルター」です。
ところが、他人に意識を向けた瞬間、
「あれ!あの人の箱には、時計が有る!宝石が有る!なのに、自分の箱には時計も宝石も無い!うおー、無いものばっかりじゃん!」
となります。
この見方が、「無いものフィルター」です。
▼具体例でいきましょう。
「無いものフィルター」で他人に意識を向けると・・・
→「あの人には、色んなことを気にしない図太さが有るけど、自分にはそんな図太さは無い。色んなことを気にしてばっかりだ。」
「有るものフィルター」で自分に意識を向けると・・・
→「自分には、色んなことに気付ける繊細さが有る。」
「人には無くて、自分には有るもの」
である必要はなくて、
「人にも有るけど、自分にも有るもの」
で良いんです。
とにかく、「自分に有るもの」なら、それで良いです。
▼有るものに気付くと、
「有るものでなんとかするしか無いな」
「有るものを最大限活かすしかないな」
と思えてきます。
これは、
「今有るもので十分だ/満足しましょう」ということではありません。
でも、無いものにフォーカスするわけでもありません。
「有るものにフォーカスして、その、有るものを最大限活かして、もっともっとステキな自分になる」
そういうことです。
▼もしかすると、「有り合わせでなんとかする」みたいな諦めに聞こえるかもしれません。
僕もそう思っていたことがあります。
だけど、自分に意識を向けて行動に移すと、そんな考えは吹っ飛びました。
諦めだと思うのは、まだまだ他人に意識が行っているからです。
▼例えば、「無いものフィルター」で物事を見ていた時は、
「○○さんは、100人規模の講演会をやっているのに、僕なんてそんな人を集めることはできない」
「○○さんは、同年代で既に何冊も本を書いているのに、僕なんてまだ入り口にも立っていない」
こんな感じでした。
だけど、
「有るものフィルター」で、自分に有るものを見て、行動に移し始めると、
「○○を活かせば、10人規模位のセミナーをやれそうだ!」
「○○を活かせば、こういうことで人の役に立てそうだ!」
という風に自然となっていきました。
「100人規模の講演をする実力が『無い』」という「無いものフィルター」で見るんじゃなくて、「10人規模のセミナーをやれる実力が『有る』」という「有るものフィルター」で見るんです。
■綺麗事ではない。
▼僕は、自分のことを好きになりたくて、たくさん本を読みました。
「あなたはありのままで素晴らしい」みたいな言葉にはたくさん出会いましたが、無いものだらけだと思っているので、
「なるほど、僕はありのままで素晴らしいんだ!救われた!」
なんて到底思えませんでした。
▼僕にとって必要だったのは、自分と向き合うことでした。
自分と向き合うとは、「有るものフィルター」で自分を見ること。
そして気付きました。
「無いものフィルター」で見た時に「無い」と思っていたことの裏返しが、「有る」だったんです。
《無いフィルター》 《有るフィルター》
「図太さが無い」 →「繊細さが有る」
「人と騒げる社交性が無い」→「一人が苦にならない素質が有る」
「実績が無い」 →「成長過程を発信するというコンテンツが有る」
「落ち着きが無い」 →「スピードが有る」
「穏やかさが無い」 →「情熱が有る」
裏返すだけで、こんなに「有る」が見つかりました。
▼1.「有るもの」がある程度見つかれば、
2.次は、それを最大限活かして、自分がなれる最高の自分になってみようという決意。
3.そして、「今有るものを最大限活かせば何が出来るか?」を考えて、行動することです。
▼最初は、1のところで大したものが見つからないかもしれません。
だけど、1~3を繰り返す中で、どんどん増えていきます。
大したものが見つからなくたって、「無い!無い!」と嘆いているより、100倍マシです。
▼もちろん、目標を立てて進んでいく過程では、「あ、これは出来ないな」と思うことは山ほどあります。
だけどこれは、「無いものフィルター」ではありません。
自分に「有るもの」をどうやったら最大限活かせるかという方法論です。
▼ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「分かる分かる!」という方と、「う~ん。いまいち分かんない…」という方がいらっしゃるはずです。
何年か前の僕がこの記事を読んでも、「う~ん。いまいち分かんない…」と思っていたはず。
▼とにかく、意識と行動です。
その結果、この記事のとおりだと思うかもしれないし、自分なりの考え方が見つかるかもしれません。
僕の考え方が正しいかどうかは、全く重要ではありません。
重要なのは、あなたが、意識と行動の結果として、自分が正しいと思う考え方を見つけることです。
「分かんない」「おかしい」と傍観者の立場から否定・批判するのではなく、自分が舞台に上がって、自分の人生の主役になって下さい。
まずは今日から、「有るものフィルター」で自分に意識を向けてみてください。
▼僕があなたのお手伝いをできるとすれば、コーチングがあります。
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▼僕がベースにしているコーアクティブ・コーチング。
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