また会いたくなる人の共通点~なぜ携帯をいじられると哀しいのか?~
▼人と会った後。
「あぁ、今日はとっても楽しかったなぁ。またお会いしたいなぁ。」
そう思うことがあります。
昨日お会いした方は、正にそうでした。
本当に楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。
▼「とっても楽しかったなぁ」と思える方に共通することがあります。
それは、「話している時に携帯をいじらない」。
昨日お会いした方も、決して携帯をいじるようなことはありませんでした。
「え?そんな細かいこと?」と思われた方、少々お付き合いを。
▼僕の目の前で、
SNSをチェックしたり、
誰かとメールのやり取りをしていたり、
食事やその場の写真を撮ってSNSにアップしたり、
机の上に携帯を置いておいて、通知があったらすぐにチェックしたり。
▼そういう様子を見てしまうと、
目の前に居る僕よりも、今ここに居ない誰かとのやりとりの方が大事なんだなぁ。
目の前に居る僕よりも、今ここに居ない誰かに発信する方が大事なんだなぁ。
目の前に居る僕よりも、今ここに居ない誰かの発信を知る方が大事なんだなぁ。
そう思ってしまうんです。
▼大切なことは、そういうつもりがあるかどうかではなく、そう受け取られることがあるということです。
あなたにも、「携帯いじってないで、こっち見てよ~」と思ったことはありませんか?
▼実際、本当にSNSをチェックしているのか、メールのやり取りをしているのか、画面を覗くわけではないので分かりません。
だけど、なんとなく分かりますよね。
こちらが一生懸命話しても、携帯の画面を見ながら、「うん、へ~」という気のない返事をされたり。
こちらが質問しても、「うん、うん・・・え?なんですか?」と聞き返されたり。
▼僕が考え過ぎ?わがまま?寂しがり屋過ぎる?
確かにそうかもしれません。
▼仕事中ではないので、マナーとかそういう堅苦しい話ではありません。
純粋に、
「寂しいな」
「哀しいな」
と思うだけの話です。
▼「この人ともっと居たい」
「この人とまた会いたい」
これは理屈じゃなくて、感性・感情の問題だと思うんです。
だから、「なんか嫌だな」と思ったなら、それはその人にとって正しいのだと思います。
▼実は、「携帯をいじらない」というのは本質ではありません。
本質は、目の前の相手を尊重しようという気持ち。
携帯をいじらないというのは、その気持ちの「一つの表れ」に過ぎません。
▼ですから、携帯をいじらなければ良いということではなくて、どれだけ相手を尊重する気持ちを持てるか。そしてそれをどれだけ表せるかが重要です。
▼相手が尊重してくれると、僕もそれに応えようと思います。
その結果、「あぁ、今日はとっても楽しかったなぁ」と思える時間を共に創れるのではないでしょうか。
▼全員を尊重するのは、僕は難しい。
やはり相性がありますから。
誰に対しても基本的な尊重する気持ちを持つべきですが、その「程度」に違いが出るのは仕方ないと思います。
ただ少なくとも、「この人とは良い関係を築きたい」と思う相手に対しては、尊重する気持ちを表わした方が良いかなと思います。
その一つとして、携帯をいじらないこと。
▼「でも、緊急で対応しなきゃいけない時ってあるじゃないですか」
確かにそうですね。
だけど、「今会社でトラブってるみたいで、ちょっとメールチェックさせてもらいますね」と一言断る配慮くらいはできます。
現に、そう言って下さった方もいます。
それに、2、3回会って、毎回携帯いじる人が、毎回緊急だとは思えません。
▼意中の異性との食事中。
そんな時に、SNSをチェックするでしょうか?
しませんよね。
それはなぜでしょうか?
相手との会話に夢中だからではないでしょうか。
相手に気に入られたいからではないでしょうか。
常には無理でも、できるだけ多くの人に対してそのテンションを向けられたら、素敵な関係が増えていくのではないでしょうか。
<追伸>
人の欲求はとっても単純。
「ねぇ、こっち見て!」