▼昨日、出版塾を卒業しました。
思い返せば昨年8月からの長丁場。
その間、生まれて初めて出版企画書を作ったり、見本原稿を書いてみたり、
「やろうやろうと思って、やれていなかったこと」
をいくつかやることができました。
▼昨日は、20名を超す編集者さんの前でプレゼンをさせていただきました。
もちろん即出版決定というのは稀で、興味を持っていただければその後関係が続くという形です。
▼とっても貴重だったのが、初めて「編集者」という職業の方に出会えたこと。
そして、その編集者さんから、直にコメントを頂けたことでした。
▼僕が、「ここは言われるだろうな」と思っていたところは、やっぱり指摘されました。
他方、希望を持てるアドバイスも頂きました。
▼出版塾に通って改めて痛感したことがあります。
それは、僕にとって「書きやすい本」と「書きたい本」が違うということ。
この折り合いが、やっぱり付きませんでした。
▼「書きやすい本」は、『弁護士らしい本』です。
法律関係の本、交渉術、論理力あたりがそれです。
「弁護士」という肩書があるからこそ、そういう本は書きやすいと思います(実際書けるかはさておき、書き「やすい」)。
▼「書きやすい本」とは、買う人に、「この肩書・実績の人が書いたのなら、本の内容も保証されているだろう」と思ってもらえるような本です。
「その人が書く必然性のある本」という言葉がしっくりきます。
▼すごく分かりやすくいうと、年収1億円じゃない人が、「年収1億円になるための本」を書いても必然性がありません。
他に、
・医師が健康の本を書くのは必然性がある。
↔不健康な人なら必然性無し。
・トップセールスマンが営業の本を書くのは必然性がある。
↔営業1年目で全然成果を出していない人なら必然性なし。
・セミナーを3000回やってきた人がセミナー開催のノウハウの本を書くのは必然性がある。
↔セミナー開催3回の人なら必然性なし。
▼僕の「書きたい本」は、物事の考え方や生き方に関する本。
例えば、夢を追いかけて生きていこうよとか、好きなことをやって生きようよ、とか、そういう話です。
しかし僕には、その本を書く必然性が、まだありません。
だから、今、書きたい本が書けないのはよく分かります。
▼「書きやすい本」と「書きたい本」が違う。
そのジレンマの中で、ふと考えました。
「そもそも、なぜ僕は本を書きたいのだろう?」
▼僕は、
・夢を追いかけて生きていこう
・好きなことをやって生きよう
・こういう考え方、物事の捉え方がある
・こうすれば仕事が速くなる
・こうすれば信頼される
そういう本に救われて、今があります。
本から、意識と努力で人生は好転するということを学びました。
▼本に出会っていなかったら、僕は今頃、嫌なことを我慢したり、逃げてばかりの毎日を送っていたでしょう。
素晴らしい仲間たちと出会うことも無かったでしょう。
セミナーもコーチングも、やっていなかったでしょう。
このブログすら、存在しなかったでしょう。
▼本に救ってもらったから、今度は、救う側になりたい。
それが、本を出したい動機。
▼本を出すことが目的なのではなくて、本という強力なツールを使って、意識と努力で人生は好転するんだということを伝えたい。
だから、「書きやすい本」を書くことに、なかなか折り合いが付けられません。
それは、本を出すことが目的になっているから。
▼「1冊も出してないのに何言ってんの」と思うかもしれませんが、それが本心です。
▼ただ、最も尊敬する千田琢哉さんでさえ、最初は保険関係の本でした。
もしかしたら、いずれ「書きたい本」を書くつもりで、最初は「書きやすい本」を書かれたのかもしれません。
▼「書きたい本」を書くために、まずは「書きやすい本」を全力で出すというのは一つの選択肢です。
だけど、今のところは、「書きやすい本」と「書きたい本」をうまく融合させるコンテンツを考えようと思っています。
自分の専門に軸足を置きつつ、自分らしさを加えていくという感じ。
ちょっと前から、その方向でセミナーも考えています。
▼現時点での気付きとしては、
✓僕にはまだ「書きたい本」を書く必然性がない(実績がない)
これから、「本を書くため」という目標に関わらず、コーチング、セミナーなど、とにかく自分の志に従った活動を続ける。それがいつか実績となる(実績になるように意識をする)。
✓「書きやすい本」に本気で取り組むという覚悟ができていない。
✓他の受講者のプレゼンを拝見して、「積み重ねてきたものは、凄い」ということに気付きました。
何年も特定の分野に携わり、誠実に仕事をしてきた積み重ねというのは、メディアに出るような成果・成功でなくても、「凄み」や「説得力」がありました。
これこそ「必然性」だなぁと思いました。
▼こうやって書いてみて、自分でも「甘いよなー」と思っています。
でもこれが、今の本音。
■今日のトリガークエスチョン
あなたの人生の歯車を回す、トリガー(引き金)となる質問をします。
Q,あなたにとって、「やろうやろうと思っているけど、なかなか挑戦できていないこと」は何ですか?
■メッセージ(全力で読ませていただきます)
トリガークエスチョンへの回答、気付き、考えたこと、疑問に思ったこと、感想等々、お送りください。