意気揚々と始めたこのシリーズ。
毎回予想以上のボリュームと時間を掛けています。
読むほうも大変だろうと思いを馳せるが、こんなジレンマを抱えている。
「読み易さと正確さと分かりやすさと」
この語呂で、ある曲を思い出したあなたは、おそらく僕と同世代以上だろう。
誰のためになるのか、いや、誰かのためになる。
そう思って、今日も僕が筆を取ります。
■独立までの経過
【1年目~3年目】
目の前の仕事で精一杯
【4年目】
・同期が独立する・したという話が出始め、自分のキャリアについて考えた結果、「選択しない結果としての現状維持」から「選択した結果としての現状維持」にシフト。
・「自分の土俵を見つけよう」と意識するようになった。←今日はココ①
・日々の意味付けが変わった。
【5年目】
おぼろげながら、本を書きたい、講演をしたいという夢が芽生えるが、方法論がサッパリ分からない←今日はココ②
【6年目〜7年目秋】
・自分をつくる学校に通い、理想と現実の大きなギャップに打ちひしがれる。
・現状でやれることをとにかくやるしかないと改めて決意。
・セミナー主催、ビブリオバトル司会、大学での講演、推薦図書企画、個人コンサル、出版塾に通うなど、自分の将来につながりそうなことを、小さくてもとにかくやった。
【7年目秋】
独立を決意
■ポイントの振り返り
#1に書いたとおり、僕が「独立なんてとんでもない!」と思っていた1つの大きな理由は、
「自分の土俵が見つかっていなかった」
・弁護士としてどう生きるか
・あるいは弁護士と何か別の強みを掛けあわせるのか
・はたまた全く別の仕事に就くのか等々
無限とも言えるバリエーションの中で、自分はどの土俵で生きていくのか、それが全く見つかっていなかったわけです。
単に「夢がなかった」と言い換えることもできます。
■なぜ土俵が見つかっていなかったか?
そもそも見つけようと意識すらしていなかったですし、憧れる人はたくさんいたものの、心から「あの人みたいに生きたい!」と感じるかというと、それはまた別問題でした。
そういうわけで土俵探しが始まったわけですが、そう簡単には見つかりません。
それはなぜか?
圧倒的な”生き方のサンプル不足”
●弁護士になるまで
・バイトはしていたものの、一度も社会に出ずに弁護士になった。
・学生時代も含めて、外の世界へ踏み出すことはほとんどなく、限られた世界で生きてきた。
●弁護士になってから
・多少世界は広がったものの、限られたコミュニティで生きていた。
・積極的に外の世界へ出て行くわけでもないので、会う人は限られていた。
↓
僕が持っている”生き方のサンプル”は、相当限られたものでした。
人は、知らないものを望みようがありません(深夜の通販番組さえ見なければ、あんな掃除道具やあんな筋トレマシーンは欲しくならない)。
知ったから、望めます。
多様な”生き方のサンプル”を知らなかったのですから、僕が土俵を見つけられなかったのは当然でした。
■土俵を見つけるために何をやったか?
とにかく本を読み、人の話を聞きました。
本を読むことで、「え!?こんな生き方あるの!?」と驚くことも多々。
良いサンプルをたくさん摂取できました。
また読書は、前回書いた「日々実力をつけることを意識する」という点でも、
・信頼される人はどういう人か
・できる人は何が違うのか
・どういう心構えであるべきか
等の情報を摂取するには格好のツールでした。
時折、「本より人と会う方が大事ですよ」と言われます。
人の話”も”大事なのですが、限られた世界で生きていた僕が出会える人はそもそも限られていたので、まずは読書がメインでした。
■影響を受けた著者
僕が影響を受けた著者としてパッと浮かぶのは、
・千田琢哉さん
・本田健さん
・本田直之さん
特に、千田さんの登場は衝撃的でした。
僕の常識を、星一徹の如くひっくり返してくれました。
■本から得たメッセージ
上記の著者を含め、たくさんの本から影響を受け、共通して汲み取ったメッセージにはこういうものがありました。
① 既存の常識に縛られる必要はない(縛られたところで自動的に幸せになれるわけではない)
② 「毎日をワクワク生きる」という人生が実在する(都市伝説ではない)
③ 毎日をワクワク生きられるのは、一部の才能ある人にだけ許された特権ではない
③ 毎日をワクワク生きるには、「本当にやりたいこと」を見つけることが極めて重要
④ (もちろん良い意味で)仕事とプライベートの垣根が無い人生というものが実在する
⑤ 行動を起こすことが極めて重要
■それまでの僕の思考。
それまでの僕は、
✔「本当にやりたいことが何か?」を考えるという発想すらなかった。
✔仕事とは辛いもので、その辛い仕事を少しでも好きになるよう頑張ることが当たり前だと思っていた。
✔仕事を楽しめない自分に劣等感を持っていた。
✔常識という名のルールに合わせることばかり考えていた。
✔仕事は仕事で、いかにプライベートを守るかを考えていた。
ところが、読書を通じて、「僕の本当にやりたいことは何だろう?」と考えるようになりました。
■土俵とまでは言わないが、夢らしきものが見つかった
●夢らしきもの
自分自身と対話を続ける毎日を送り、次第に、
✔本を書きたい
✔講演をしたい
という夢を描くようになりました。
理由を端的に言うと、僕は、本によって救われました。
だから、本の威力を知っています。
今度は僕が、本を使って人を救う側になりたいと思ったんです。
講演という夢も、「伝えたい」という根っこは同じ。
●大問題。
夢は見つかったものの、それをどうやって実現して良いのか、どうやって仕事にすれば良いのか、皆目検討もつかない日々でした。
とりあえず何かやろうと思って、このブログを始めたのが2012年7月(冒頭の一覧で言えば「5年目」)。
それ以外特にアクションは起こしませんでした。ダメダメですね。
ですから、夢らしきものは見つかったものの、土俵が見つかったとは到底言えない状態でした。
■次回予告。
そして、6年目の2月、ようやく重い腰を上げて、「自分をつくる学校」の扉を叩くことになります。
これが僕の転機となりました。痛いほど身の程を知ることになります。