■「クラウド版デッドライン仕事術」(吉越浩一郎さん×立花岳志さん)
吉越さんも立花さんもこれまで何冊か拝読し、憧れの著者です。
個人的には、桑田佳祐&Mr.Children「奇跡の地球」を思わせる夢のコラボ。
テーマも、僕が関心の強い分野。
熱い鼓動で涙が止まりませんでした。
■まとめ
デッドラインのことは本書をご覧いただくとして、「人生のプランを立てよう」という項目があります。
立花さんの方法をまとめると、
✓人生を6つの柱(仕事、家庭、財産、教養、健康、趣味)に分類して、
✓60年計画を立てる
✓さらに5年ごとの12ブロックを作る。
✓5年計画を1年ごとに分割する
✓1年計画を3ヶ月計画→1ヶ月→1週間→毎日の予定に分解していく
■挫折した過去。
全く同じではありませんが、これと似た方法を6,7年程前に別の本で見て、何度もトライしました。
しかし、ことごとく失敗。
そのせいで、”僕は、夢を持てる人間じゃないんだ”とかなり落ち込みました。
軽い”長期計画恐怖症”にもなりました。
■原因
なぜことごとく失敗したか。今思えば、原因はこれです。
”本当にやりたい事”が見つかっていなかった。
■なぜ”本当にやりたい事”が必要か?
長期計画は、”積み上げ思考”ではなく”逆算思考”であるべきです。
ずっと向こうの方に”本当にやりたい事”があって、それを達成するための通過点(道筋)として10年後、5年後、1年後、1週間後、明日、今日、それぞれどこを通過していなければならないかを順次逆算して考えていくんです。
つまり、今日踏み出す一歩は、遥か遠くに見える頂上に確実につながる一歩でなくてはなりません。
計画である以上、その先にゴールが必要。
ゴール無くして計画は有り得ない。
そのゴールというのが、”本当にやりたい事”です。
6,7年前の僕はこれが無かったので、挫折をしました。
積み上げ思考で取り掛かると、”ただの予想”になりかねません。
「会社の上司は何年目であのポジションだから、僕も10年後はだいたいあの辺りかな」みたいな。
描くべきは、未来”予想”図ではなくて、未来”理想”図です。
■やるべきこと。
このように、
①僕がまずやるべきだと思うのは、”本当にやりたい事”を探すこと。
②それが見つかってから、長期計画。
立花さんがここに書かれているこれは、①のその作業ではないかと思いました。
2015年最初の「夢の棚卸し」をやってみた!進め方とQ&Aを書いたよ!! | No Second Life
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■やりたい事探し方法論
先ほどの6つの柱で考えると、やりたい事を上げやすい。
ただ、この柱(分類)に思考が引っ張られ過ぎると、自由な発想ができなくなります。
”本当に”やりたいことと言うとハードルが上がるのであれば、”現時点で掘れる限り深いところにあるやりたいこと”でも良いです。
”本当にやりたい事”は、本来シンプルなはず。
だって、その原石は、既に自分の中にあるんですから。
それを、小難しいノウハウを使って、わざわざ小難しくする必要はありません。
色々考えると面倒な人は、「いつまでに」とか実現可能性、場合によっては分類さえも無視して、紙に、やりたいことを本音でグワー―っと書きまくっちゃえば良いんです。
※”本当にやりたい事の見つけ方”は過去にシリーズで書きましたので、ご興味あれば。
■やりたい事がない!
現時点で、「やりたい事は何も見当たらない…」ということなら、「やりたい事を見つける事」をやりたいことにしてしまいます。
そうすれば、
・やりたい事をやっている人10人に話しを聞く
・自由に生きている人の本を50冊読む
みたいに逆算で計画を立てられます。
■数年後
長期計画を諦めてから数年が経ちました。
この間、たくさんの人の力を借りて、”本当にやりたい事”がいくつか見つかりました。
だから、今なら、逆算で長期計画を立てられる気がします。
この本では、読者プレゼントとして、60年・5年・年間の各計画ファイルがダウンロードできます。
僕もダウンロードしましたので、長期計画恐怖症を克服すべく、やってみたいと思います!