■手段と目的を意識する。
日々目の前にあること(例えばそれは仕事や家事)に、前向きに取り組むための発想法があります。
それは、手段と目的を意識することです。
少なくとも僕は、「今目の前にあることの先にちゃんと目的があって、その目的を達成するための手段としてこれをやっているんだ」と思えた方がやる気が出ます。
反対に、目的は無く、今目の前にあることに取り組むこと自体が目的になってしまうと、やる気が出ません。「なぜやるか」を考えず、「やるからやるんだ」という状態です。
例えば、目的地が遠くに見えていて、その目的地に着けば楽しいことが待っている。
今、そこに向かって歩いているんだ。
そういう状況なら、やる気が出ますね。
反対に、目的地がどこかも分からない。いつ着くかも分からない。
とにかく歩くことが目的になっている。
そういう状況なら、やる気が出るどころか、途方に暮れます。
成し遂げたい目的がある。
目の前の一歩一歩はその目的達成の手段であり、
今目の前のことをしっかりやることが目的達成の手段である。
この発想が、手段と目的を意識するということです。
■目的とは?
目的は、ワクワクするものであればあるほど、やる気は出ます。
なぜなら、進めば進むほど、ワクワクに近づけるからです。
目的は、高ければ高いほど、やる気は出ます。
なぜなら、その高い目的を達成するためには、大きなやる気と努力が必要だからです。
日々目の前にあること。それをこなす先には、一体どんな、辿り着きたい目的地があるでしょうか?
もし目的がないのなら、時間を掛けて、がむしゃらに考えてみませんか。
■目的があるとどうなるか?
もしワクワクする目的が見つかれば、きっと日々の景色が変わります。
たとえば、今の仕事が、その目的につながる手段だと気付くかもしれません。
たとえば、今の仕事全体は目的に直結しなくても、今の仕事の一部分が、その目的につながる手段だと気付くかもしれません。
たとえば、今まで嫌で避けていた業務をこなすことが、その目的につながる手段だと気付くかもしれません。
将来人前で話せる人になりたいのなら、今まで嫌で嫌で仕方なかったプレゼンが、絶好の修業の場になります。
今までつまらないだけだったこと、嫌で仕方なかったことが、大げさに言えば「これは目的につながる黄金の橋だ!」と思えるようになります。
手段と目的を意識することで、日々目の前にあることに、きっと前向きに取り組めるようになります。
少なくとも僕は、そうでした。