行動で気分をコントロールする!〜長友選手も実践するポジティブ法〜
■行動が気分や感情に影響する!
前回は、しんどいと思うからしんどくなる。イライラすると思うからイライラする。
つまり、心の持ち方(心の中でどういう言葉を発するか)次第で感情は左右されるということを書きました。
行動(態度)も、気分や感情に影響します。
換言すれば、行動を変えれば、感情をコントロールできるということです。
■うつむくから余計に気が滅入る。
例えば、うつむいて歩くという行動。
疲れ気味の時やちょっと嫌なことがあった時、つい、うつむいてしまいます。
疲れて気味だからうつむくというのは分かりますが、うつむくと余計に気が滅入ります。
そこで、うつむきたい気分の時は、”あえて”顔を上げて、いつもよりちょっだけ視線を高くします。
うつむいて歩いていた時は狭い世界しか目に入らないのに、顔を上げた途端、目に入る世界は広がります。
すると,気分がちょっとだけ晴れます。
おまけに、青空が夕焼けがキレイだったり、星空が見えたりすると、もっと気分が晴れます。
「風邪引きそう…」と感じたら、薬を飲むとか早く寝るとか、早めに対処しますよね?
それと同じで、「気が滅入りそう…」と思ったら、早めに対処する。
その対処法の一つが、「行動を変える」ということ。
もちろん根本的な問題解決にはなりませんが、問題解決に向けたエネルギーを消耗しないようにという意味では効果的です。
■長友選手の言葉。
インテル所属の長友佑都選手の『上昇思考』には、こうあります。
僕自身、よくやっているのは、ネガティブな思考が頭に浮かびかけたときには顔を上げて、上を見ること。
下を向いていると、ネガティブな思考が頭の中でうごめきやすいのに対して、上を向いていると、ネガティブな思考ができなくなるからだ。
どういう理屈なのかはわからないし、気分的な問題だけかもしれない。
それでも、現実にそうなっているのを僕は実感している。
■他の例。
他にも、僕の場合「行動が感情や気分に影響する」というものがあります。
例えば、イスにダラーッと座る。
これをやると、ダラけた気分になります。
靴のかかとを擦って歩く。
これをやると、気だるい気分になります。
背中を丸めて歩く。
これをやると、やる気がなくなります。
ちょっとしたグチやため息を吐く。
これをやると、気が滅入ります。
これと反対のこと、つまり、
・シャキッと背筋を伸ばして座る、シャキッと歩く
・グチやため息を吐かない。
そうすると、なんだかポジティブな気分になります。
少なくとも、ネガティブな気分は少なくなります。
「そういう気分なんだから、そういう行動になるのも仕方ない」と諦めてしまわず、行動を変えることで気分を変えるという意識です。
■10回の内1回でもいい。
「言ってる事は分からなくはないけど、いつもいつもそんな気を張っていられないよ!」という意見もよく分かります。
そこで、「10回の内1回」位のイメージで、今までならうつむいて歩いていたような場面で、顔を上げてみてください。
それでうまくいけば、自分の中でのプチ成功パターンとして蓄積されます。
【関連記事】