僕が思う、夢の見つけ方#9〜「負けを生かす技術」(為末大さん著)②〜
昨日に続き、為末大さんの「負けを生かす技術」から。
以前、レベル3の夢、つまり、人生を通じて成し遂げたい夢を見つけることの重要性を書きました。
僕が思う、夢の見つけ方#1~大前提の理解・「夢」にはレベルがある〜 - 意識的に生きる。
為末さんは、
手段は違っても、実は同じことができる。
必要なことは「それを通じて何をしたいのか」なのだ。
職業は、それ自体、目的ではない。ツールなのだから。
と述べます。
為末さんは、世の中にサプライズを与えることに興味があり、スポーツを通してそれをやっていきたかったそうです。
そして、アスリートでなくなった今、こう考えているそうです。
その方向に近づけるか、もしくは新しい方向に目を開かせてくれるか、その観点で仕事を選べばいい、と思っている
つまり、「それを通じて何をしたいのか」をしっかりと見定めておけば、そのツールは、アスリートであってもいいし、別の仕事であってもいい、ということ。
これは、仕事以外の活動も含めて同様だと思います。
例えば僕にとって、本を書くことやセミナーを開催することは、ツール。
「それを通じて何をしたいのか」は、「意識と努力で人生は好転するというメッセージを伝えること」。
「それを通じて何をしたいのか」がわかっていなければ、ツールに固執してしまいかねません。
本来ツール(手段)であることを目的と誤解してしまうと、凄く大変です。以前の僕はこれでした。
ツールを目的だと勘違いするのは、右にも左にも道はあって、それはちゃんと目的地につながっているのに、正面の壁に体当たりし続けるような状態です。
手段の問題と、「それを通じて何をしたいのか」の問題を、しっかり切り分けて考える。
それが出来れば、必要以上に手段に固執することはなくなりますし、ある手段が塞がれたとしても、万事休すとはならないはずです。