■大きな気付き。
前回ご紹介した、「新・陽転思考」(和田裕美さん著)から、
「事実はひとつ 考え方はふたつ」
という考え方の基本を学びました。
これをきっかけに、「事実というものは、自分次第で色々な捉え方ができるんだ」ということに気付きました。
■事実は、事実でしかない。
実は僕は、プラスの事実とマイナスの事実は元々決まっていると思っていました。
つまり、目の前に現れたその事実は、プラスかマイナスかは最初から決まっていて、プラスはプラスのまま、マイナスはマイナスのままだと思っていました。
だけど、違うんです。
目の前に現れた事実は、只々、事実でしかありません。
その、無色透明とも言える事実に対し、人が、「これは良いこと」「これは悪いこと」という「評価」を与えてるんです。
その証拠に、同じ事実に出会っても、ポジティブに捉える人とネガティブに捉える人が居ます。
例えば、何かうまくいかないことがあった時、「良い学びになった!」と思える人と、「あ〜あ、やってらんないな」と思う人がいます。
同じ人でも、状況によってポジティブに捉える時とネガティブに捉える時があります。
例えば、普段は雨が降ると嫌だなぁと思うけれど、新しいレインブーツを買った時には、雨が待ち遠しい程です。
■評価は、自分次第。
結局、事実に対して評価を与えているのは自分であって、プラスの評価を与えるのも、マイナスの評価を与えるのも、自分次第。
「悪いことばかり起こる」と腹が立つのは、悪い評価を与えているからだと思います。
「なんか面白いことない?」と聞いて回る人は、面白いという評価を与えていないからだと思います。
そう言われても、「評価を与えている」という認識は無いかもしれません。
経験則や考え方の癖によって、ほぼ反射的に評価を与えていることがほとんどだからです。
ですから、最初は、「評価の与え方」を意識しなければなりません。
いつもの反射的な評価で終わらせるんじゃなくて、事実を冷静に見て、「これはこういうプラスな評価が与えられるな」とわざわざ考える。
その内、思考の癖が変わってきて、反射的にプラスの評価が出来るようになってくるはずです。
■プラスの方が、楽しい。
プラスの評価を与えた方が、楽しいです。
極論すると、全てについてプラスの評価を与え続ければ、自分に起こる全てのことが良いことになります。逆も然りです。
何事にもネガティブでグチっぽい人より、プラスの評価を与えて、前向きに生きている人のほうが、魅力的です。
これも結局、どういう生き方をしたいかという選択です。
■最後に。
弁護士をやっていると、理不尽としか言い様がなく、プラスの評価なんて到底与えられない出来事にも出会います。
僕のブログで書いていることは、そういった出来事のことを言っているわけではありません。
もっと、ごく日常で出会う出来事を想定しているという前提でお読み下さい。