この記事は、2014年4月3日、同志社大学において、「僕が大学生に戻れたら、必ずやる10のこと」と題して、約50名の学生に対して僕が行った講演を再現したものです。
大学生向けの講演だということはあまり考えず、「本当にやりたいことを見つけ、ワクワクした毎日を送る。その土台作りをしよう。」という方に是非お伝えしたいことです。
※講演のため、表現が浅い部分もありますが、あえてそのままにしてあります。
―メンターを持つ。
3つめは、「本を読む」でしたね。
本は、リアルなんだけど、活字でしか無い。
本と、やや対を成すものが、メンターを見つけるということ。
メンターというのは、簡単に言うと、師匠位のものだと思ってください。
ーメンターを持つ意味。
どうしてメンターを持ったほうが良いのか、なぜ読書だけじゃだめなのか。
その答えは3つ。
①本とはリアリティが違う。
本からは得られないリアルな空気感や、その人の行動そのものを感じることができる。
リアルな目標になる。
本っていうのは、色んな人のフィルターを通っているから、綺麗事だったり、整理されたことだったり、端折られたことだったりする。
リアルな人に出会って、色んな話を聴くと、話自体から学ぶこともあるし、その人の話し方とか、癖とか、あぁこの人は話す時凄い姿勢が良いなとか、そういう一挙手一投足を感じ取ることができるというのが、このリアルな人の魅力の一つ。
②双方向コミュニケーション。
本っていうのは、一方通行。受け取るだけ。
著者は、当然僕のことは知らない。
だけど、顔見知りのメンターを持つと、その人は僕のことを知ってくれている。僕もその人のことを知っている。
そこで、リアルなやりとりができる。
僕にも、ずーっと憧れてる人が居て、本を書いている人なんですけど、昨年そういう方と出会うことが出来て、何かある度にメッセージをして、「今後、こういうことをやろうと思ってるんですけど、どう思いますか?」とか聞いたりします。
だいたい、僕の考えていることは、その人からすると、浅はかで、甘くて、面白くないと言われる。
だけど、その人が面白く無いって言うんだったら、面白く無いんだなぁと思って、別のことを考える。そうすると、良い企画ができたりする。
そういうのも、メンターを持つ、一つの意味。
③リアルタイムで、その人の生き方を学べる。
本っていうのは、ある一時点で書かれたものですね。
著者は、その後も成長し続けている。
だけど、その本は、その本のところで止まっている。
メンターを持てば、その人の最新情報も手に入れることができる。
例えばフェイスブックなんかで、僕のメンターが、「最近こういうこと始めました」とか「こういう記事を書きました」ということも見ることができる。
リアルタイムで学ぶことができます。
―メンターを持つ上で気を付けていること。
僕は、メンターを持つ上で、気を付けている5つのことがあります。
① メンターは複数持つ。
メンターは、別に一人じゃなくていい。
分野によってメンターを持てば良いと思っていて、僕は、仕事上のメンターもいる。僕の仕事以外の活動に関するメンターも居る。物事の考え方に関するメンターも居る。
別に、Aというメンターに付きながらBというメンターに付くと、なんか裏切ってるみたいで嫌だなぁというのは考えなくて良いです。
② メンターに完璧を求めない。
僕もそうなんですけど、すぐ人に完璧を求めちゃう。
ある人が、ある部分に突出したところがあると、別の部分でも突出していると勝手に思っちゃうんですよね。
だけど、例えば仕事ではむちゃくちゃ成果を出しているけど、部下に対してむちゃくちゃきついとか、色々あるんですよ、人間には不完全なところが。
最初ずっと憧れてメンターとして付いて行ってたら、ある時ふと、その人の欠点が見える。
「あぁ、この人完璧じゃないんだ。もう、ついていく価値ないんだ」と思うのは勿体無い。
その、突出したところだけ学べば良い。
それに、「こんだけ凄い人でも、欠点があるんだなぁ」という学びにもなる。
なので、完璧を求め過ぎない。
間違っても、矛盾したことを言っていたとしても、「こないだと言っていることが違うじゃないですか」なんていちいち言わない。完璧じゃないんだから。
③ メンターは卒業していくものだと知る。
自分の成長に応じて、卒業する時が来ます。
僕も、社会人になりたての頃には、今思えばメンターと呼べる人が居て、事ある毎に相談してたんですけど、もう、ここ3,4年は会ってません。
もう、自分が学びたいことはちょっと変わってきたなぁと思ってきたので。
この先も、そういうことはあります。
④ 年上である必要はない。
年上からしか学べない人は、多分、伸びしろが知れてます。
皆さんより年下で、起業して、皆さんなんかより凄い成果を上げている人は、全世界でたくさんいるわけだから、その人は自分より年下だから自分は学ばないというのは、勿体無い。
年下でも、同年代でも良い。年上でも、尊敬できない人はいる。
⑤ 勝手にメンターにして良い。
さっき、「双方向コミュニケーション」ということを言いましたが、あれはお互い知っている人をメンターにした場合。
だけど別に向こうが自分のことを知らない人でも、メンターだと思っていい。
本を書いている人でも、誰でも良い。
例えば身近に居る凄い尊敬する人に対して、「僕のメンターになってください」なんて言わなくても、勝手にメンターだと思ってれば良いです。
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