「こんな人とはなかなか出会えない」と改めて思ってみる。
■ 同僚、友人、恋人、その他人間関係において、つい、「有るもの」(長所)ではなく、「無いもの」(短所・欠点)に目が向いてしまいませんか?
僕は、「無いものではなく、有るものに感謝しましょう」という言葉に「確かにそうだよなぁ」と思いながら、現実には「無いもの」に目を向け、不満を持ってしまいがちでした。
「無いもの」、つまり欠点に目を向ければ、いくらでも人のことを悪く言えるし、嫌いにもなれます。
だけど、非の打ち所のない完璧な人なんて、居ないはず。
■ 長所を見ても好きになれない現実
かと言って、単純に「有るもの」、つまり長所に目を向ければ全員を好きになれるかというと、僕はかなり難しい。
だから、「長所に目を向けて、皆のことを好きになりましょう」なんて言えません。
確かに「あの人も、悪いところばかりじゃない」というのは事実かもしれませんが、それと、「好きになる」こととは違います。
■ 目の前の人の有り難さを改めて考える。
正直好きになれないところ、直して欲しいところが幾つかあっても、その人が持っている長所を見た時、
「この長所を持った人とは、経験則上、なかなか出会えないんじゃないかな」
と思える人に、既に出会っていませんか。
これは、自然とそう思うというよりは、冷静に考えてみると、そう思えることがあります。
これは、「少ない長所にフォーカスして好きになりましょう」ということとは次元が違います。
そんな人と出会えたのに、「あの人は、この欠点があるから好きになれないor理想の人じゃない」と考えたり、いちいち欠点を指摘して関係をこじらせるのは、実に勿体無いと思います。
■ 長所と短所は裏返し
「ここを直して欲しい」という気持ちは分かります。
だけど実は、「その短所があるからこそ、あの長所がある」という場合も結構あります。
例えば。
凄く優しいけど、優柔不断な彼氏。
「あぁ、優柔不断なところが治ったら理想の彼氏なんだけどなぁ」ではなく、優柔不断な部分があるから、凄く優しい。根っこは同じ。
「これほど優しい人とは、経験則上、なかなか出会えいないんじゃないか」と思ったら、その優柔不断な部分ばかり取り上げて否定するのは、勿体無い。
ちょっとドジだけど、その人が居ると周りが和む人。
愛想が無いけど、不満を言わずに黙々と仕事を完遂させる人。
豪快に使うけど、それ以上に稼ぐ人。
ちょっと情緒不安定だけど、人の痛みが分かる人。
■
今、既に出会っている人達の良さは、なかなか気付けません。
最初は分かっていても、時間が経つに連れてその良さが霞んで、粗が目立ちます。
だけど。
冷静になってみると。
「この長所を持った人は、経験則上なかなか出会えないな」と思える人が、実は目の前に居るかもしれません。
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