意識と行動で人生は好転する!

弁護士×プロコーチ×セミナー主催者のパラレルワーカー新井玲央奈のブログ。

グチをこぼすな・問題の中に教えを見出せ~「頭がよくなる思考術」(白鳥春彦さん著)より~




■ 今日ご紹介するのは「頭がよくなる思考術」(白鳥春彦さん著)

 「頭がよくなる」というタイトルですが、計算が早くなるわけでも、知能が上がるわけでもありません。

 

 ”目の付け所”や”物事の捉え方・考え方”の引き出しを増やす本だと理解しています。

 ”できる人っていうのは、こういう風な意識で生きているんですよ“というヒントをたくさん与えてくれます。

 薄い本なので短時間で読めます。

 しかし、読むたびに違った解釈・見え方がする本だと思います。

 

■ 特に印象に残ったこと

 ① グチをこぼすな

 ② 問題の中に教えを見出せ

 

 テーマとしては他の本でも取り上げられることのあることですが、この本では、簡潔に、深く書いてありましたので、ご紹介します。

 こうしてブログを書いていても思いますが、難しいことを難しく書くのは簡単。難しいことを簡単・簡潔に書くことが、とても難しいです。

 

■ グチをこぼすな。

グチを言っていると、そのグチを聞いている相手はかえってあなたを嫌悪するようになる。非難の対象となっている誰かや 事柄を嫌悪することは少ない。

 

それよりも、グチが愚かであるのは、グチを言うことによって、あなた自身の思考がその場で凍結してしまうからである。

(中略)グチは勝手な決めつけ、一方的判断にすぎない。グチは非難のレッテルを貼りつけることだ。

そして、いったんレッテル貼ってしまった以上、あなたはその人物もしくは事柄についてあらたに考えてみることがなくなる。

こうして、あなたの思考はフリーズしたままになるのである。

(中略)グチをいう人はいつまでたっても同じグチを言い続けるしかなくなる。

 

■ 前段の、”相手はかえってあなたを嫌悪する”という話。

 グチを言っている人の態度、表情、言葉は、それ自体全く美しくありません。

 時にグチを言うことも大切だとは思いますが、何かにつけてグチを言う人がいます。

 そういう人と一緒にいたい、応援したい、その人のために何かしてあげたいと思うでしょうか。

 

 自分がグチを言っている時、表情がひきつっているのがハッキリと分かります。

 自分では、”建設的意見として言ってるんだよ“、”皆のために言ってるんだよ”と思っていても、その裏に”憂さ晴らし”や”自分の正しさを披露したい”などの私心、悪感情を隠しているときは、表情がひきつります。

 本当に相手のために苦言を呈している時は、そうはなりません。

 

■ 後段の、思考がフリーズするという話

 グチを言い続ける人は、おそらく自分の思考がフリーズしていることになかなか気付けません。 

 少なくとも以前の自分はそうでした。

 

 グチる、批判する位なら、変えたらいいじゃないか、行動したらいいじゃないか。周りからはそう思われているのですが、当人は思考がフリーズしているので、残念ながらそれができにくい。

 

 オトナになると、”あなたの考え方はよくないよ”なんて親切に注意してくれる人は少なくなります。

 だから、自分を客観視する意識、自分の思考を点検し続ける意識を持ち続けなければならないと自戒します。

 

■ 問題の中に教えを見出せ

問題の中に教えを見出せ

 

やっかいで、手間がかかって、時間をつぶす、どうしてもくだらないとしか思えない問題を、一変させる方法がある。問題の中に教えを見出すのである。

 

その問題が、自分の心を変えることを教えているのかもしれない。耐え続ける器を持つことを教えてくれているのかもしれない。

今のままではまだ愛がたりないことを教えてくれているのかもしれない。

心を強くすることを教えているのかもしれない。

問題の中にそのような教えを見出すことができれば、問題は一変して尊いものになる。

自分の人生に必要なものとなる。自分にとって必要なものをくだらないものだとして捨てることはできないだろう。 

 

 教えを見出そうが、見出すまいが、目の前の問題は変化しません。

 しかし、教えを見出すことで、”見え方”が変わります。

 

 問題を、苦しい・しんどいと感じるのは、問題を問題としか捉えられないからではないかと思います。

 しかし、問題に教えを見出すことで、その問題は問題としてだけ存在するのではなく、より成長した自分になるための教科書になります。

 

 学校の授業もこれに似ています。

 数学の公式がどうとか、科学の実験結果がどうとか、それを、公式や実験結果という限度でしか捉えられないと、まず面白くない。

 だけど、数学の公式を使って問題を解くことを、将来頭を使うということや忍耐力を付けるため、出来なかったことを出来るようにする過程を学ぶ場だと考えれば、面白くはならないとしても、教えを見出すことができます。

 僕は学生時代そんな視点は全く持っていませんでしたが・・・

 

 こういった視点を持てるか、持てないかで、問題に出会った時の反応、心の持ち方、取り組み方が変わってくるはずです。

 

 視点を増やしていく。

 このことも、本を読む醍醐味です。

 

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