ブランドコンセプトに通ずる考え方〜続・「負けを生かす技術」(為末大さん著)を読んで〜
- 作者: 為末大
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: 単行本
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■ 大きな目標
この本には、一貫して、志や大きな目標・目的を持つことの大切さが書かれています。
例えば、志や大きな目標・目的を持つことで、選択ができる、職業はツールでしか無いと考えられる、やりたくないことをやる意味も見えてくる。そういったことが書かれています。
■ ブランドコンセプト
ここでいう志や大きな目標は、「ブランドコンセプト」にあたるものではないかと思います。
ブランドコンセプトを明確にしておくと、多くの事柄を、ブランドコンセプトから逆算して考えることができます。
単純にAがいいか、Bがいいかを比較するのではなく、AとBあるいはそれ以外の選択肢、どれがブランドコンセプトに適っているか、と考えられます。
ブランドコンセプトが無ければ、選択基準がバラバラだったり、短期的なメリットを重視してしまうこともあります。
「何のためにこれをやるのか分からない」という空虚感にもつながります。
だから、ブランドコンセプトを具体化しておくことは、非常に大切だと最近思っています。
それでは、為末さんの言葉を引用しながら、考えたいと思います。
■ ブランドコンセプトを持つ。
「人生計画が立てられる」という考え方について、
「最初から完璧を期そうとせず、負けつつ、失敗しつつ、学びながら前に進んでいくことが有効になる。
ぼんやりと、なんとなくあのあたり、と定めて動いていく。」
と述べられています。
そして、
「必要なことは、ぼんやりと大きな目標を作ること」、「大きな目的がはっきりしていれば、そのときどきに自分が思うものを選んでいけばいい」。
この「大きな目標」が、ブランドコンセプトだと思います。
■ ブランドコンセプトを具体化する。
上記の大きな目標に関連して、
「志はある程度までは、具体的になっていたほうがいいと思う。ある程度、場所と手段までは落とし込めるといい。何を通じてどうしたいのか、なぜならばこれが幸福だと思うから、というロジックがほしい」。
と述べられます。
これは、ブランドコンセプトを具体化することの大切さだと思います。
■ 選択の際は、ブランドコンセプトに戻る。
「ビジョンや志がぶれなければ、人はぶれない。胸の中の北極星のように、それらはいつも人を守ってくれる。結局は、自分はどういう人生を生きたいのか、ということが問われているのだ。何かを選択するときに悩むのは、それが揺らいでいるから」
こうやって、ブランドコンセプトを自分の中に明確にしておいて、何かを選択するときには、このブランドコンセプトに戻る。
■ ブランドコンセプトの見つけ方。
「志をうまく見つけられていない人へのヒントは、自分が『いいな』と思う瞬間を集めておくこと」
ブランドコンセプトを見つけるのは、私は大変なことです。
このヒントをもらっても、一発で理解はできませんが、まさにヒントとして、心に留めておきたいと思います。
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