比較対象があって初めて良し悪しが分かる~オススメの本とオススメのスッポン料理店~
つい,「オススメの本はなんですか?」と聞いてしまいます。
ただ,薦めていただいた本が,私が全く読んだことのないジャンルだと,正直,その良さはすぐには分かりません。
スッポン料理を一度も食べたことがない人が,スッポン料理の名店を薦められて足を運んでも,「う~ん。よくわからない」となります。
なぜなら,比較対象がないからです。
「オススメのラーメン屋さん」なら,良し悪しが分かります。
なぜなら,ラーメンを食べた経験はたくさんあるので,比較対象があるからです。
本もこれと同じだと思います。
本を推薦する人は,そのジャンルの本をたくさん読んで比較した結果,その本を薦めたわけです。
しかし,そのジャンルを殆ど読まない人にとっては,全くではないにせよ,善し悪しがわからないことがあります。
じゃあ推薦する意味がないかといえば,全くそうではありません。
その本をきっかけにそのジャンルの本を読むようになることもあります。
そして,たくさん読んだ結果,「最初に薦めてもらった本が一番良い!」となることもありますし,別のベスト1が見つかるかもしれません。
薦める側としては,ベスト1を薦めていますが,それが相手にとってすぐにベスト1になるわけではないことを理解する。
そうすれば,相手のリアクションが鈍くてもショックを受けません。
薦める方も,考えだすととてもむずかしい。
相手が今何に悩んでいて,どういうものを求めているかというヒヤリングが必要だと感じます。ソムリエみたいな感じでしょうか。ワインは飲みませんが。
薦められる側としては,良し悪しがわからなくてもショックを受けない。そして,それをきっかけに他の本を読んでみるのも良いかもしれません。
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