人の気遣いに気付ける人は,表情が穏やか。
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エレベーターが目的の階に到着しました。
率先して「開」ボタンを押して,他の人に先に降りてもらおうとする人が居ます。
先に降りていく人を観察してみると、対応の違いには驚きます。
笑顔で会釈する人。
「ありがとう」と口に出す人。
自分が先に降りるのが当然であるかのように平然と降りていき、降りた途端、目当てのお店は左か右かと考えて立ち止まってしまう人。
我先にと降りようとしたら、同じように我先に降りようとした人に邪魔されてムッとしている人。
街を歩いていて,すれ違う人に当たらないように肩を避けたりして気をつけている人もいれば,全く避ける気配すらない人もいます。
中高生ならわかりますが、ポケットに手を突っ込んだ社会人の集団が、歩道に広がってノロノロ歩くシーンもよく見かけます。
電車が来ると,列や先に降りる人なんてお構いなしに乗り込んで席を取る人もいれば,それとなく譲る人もいます。
少し離れた場所に立っているお年寄りに声をかけてまで席を譲る人も居れば、目の前にお年寄りが立っているのに携帯に夢中なのか顔すら上げない人もいます。
書店で平積みされた本の上に荷物をドカンと置く人もいます。
平積みされた本の上に、飲みかけのアイスコーヒーを置いて、水滴がダラダラ垂れてしまっている人も居ます。
始まりは,「気を遣えるかどうか」の差だと思います。
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気を遣える人は,人に不快になってほしくない人,人に気持ちよくなってほしい人です。
気を遣える人は,自分が気を遣っているので、他の人がどこで気を遣っているかを知っています。
色んな人の小さな気遣いに気付くので,自然と感謝の気持が生まれます。
お礼を言われると嬉しいのも知っています。
笑顔を向けられると嬉しいのも知っています。
だから,お礼を言うし,笑顔も向けます。
感謝の気持が生まれ,お礼も言うし,笑顔も向ける。
そうすると,周りはどんどんその人に良くしてあげたくなります。
それに対してまた感謝が生まれる。
好循環です。
好循環の渦の中に居る人は,表情が穏やかです。
気が遣えない人は,この反対で,悪循環です。
悪循環の渦の中に居る人は、どこか不満そうです。
いつも取るか・取られるか、先に行くか・行かれるかで競っているようです。
人から何かをしてもらった。
自分が何かをできた。
それはすべて当たり前ではなく,誰かが気を遣ってくれている結果だと思うことが第一歩ではないかと思います。
自分がエレベーターの扉に挟まれないのは,誰かが「開」ボタンを押してくれているからかもしれません。
歩いていて肩が当たらないのは,誰かが避けてくれているからかもしれません。
電車で座席に座れたのは,誰かがそっと先に列を譲ってくれたからかもしれません。
飲み会の席でいつの間にか食べ終わったお皿がなくなっているのは,誰かがまとめて店員さんに手渡してくれたからかもしれません。
ポットにいつもお湯が入っているのは、誰かが無くならないように気をつけてくれているからかもしれません。
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